テニスを始めたばかりの初心者の皆さん、「アドバンテージ」という言葉を聞いたことがありますか?
試合の流れを大きく左右するこのテニス用語は、特にデュース(40-40の同点)からの戦いにおいて重要です。
しかし、初心者は意外とその意味や使い方を理解しておらず、
なんでこのゲームはずっとポイントが続いてるんだろう?
なんて思ったりするんじゃないでしょうか?
アドバンテージのルールを知らないと、勝つチャンスを逃してしまうかもしれません。
この記事では、アドバンテージの基本から応用までを詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んで、ご自身のテニスライフに役立ててください。
- アドバンテージの基本的な意味と役割
- デュースサイドとアドバンテージサイドの違い
- ノーアドバンテージルールについての理解
- アドバンテージサーバーとレシーバーの役割
- アドバンテージを利用した試合での戦略
この記事を読まないと、アドバンテージのルールやその重要性を理解できず、試合中に混乱し、対戦相手と思わぬトラブルが起きてしまうかもしれません。
現役テニスコーチ。年間レッスン1200回程度。
「特に初心者は、ルールを理解することで試合がより楽しく、効果的に進行できるようになります。
ちなみに、自分のレッスンではいつもノーアドバンテージルールを採用しています(後述します)」
目次
アドバンテージの意味と使い方を徹底解説
アドバンテージは、テニスの試合において得点を獲得する重要な瞬間を指します。
特にデュースから勝負が決まるポイントであり、試合の流れを変えるチャンスでもあります。
このセクションでは、アドバンテージの基本的な概念と、試合中にどのように活用するかについて詳しく解説します。
そもそもアドバンテージとは?
アドバンテージとは、テニスの試合においてデュース(40-40の同点)からの次のポイントで得た優位な状態を指します。
デュースから1ポイント勝つことでアドバンテージを得ると、次のポイントを取ることでゲームが終了します。
例えば、デュースの状態からサーブを打ち、相手のリターンがネットにかかると、ポイントを獲得してアドバンテージが発生します。
集中してプレーしよう!」
デュースサイドとアドバンテージサイドとは?
テニスコートには、デュースサイドとアドバンテージサイドという言葉があります。
デュースサイドとは、自分が立っている側の右サイド側の事です。
なぜこのような呼び方をするかと言うと、
サーブ側がデュースの状態からアドバンテージを得るためのサイドなので、サーバーがサービスを打つ方向に関連しています。
対して、アドバンテージサイドは、自分が立っている側の左サイド側の事になります。
どちらかがアドバンテージの状況からポイントが始まる為にこう呼ばれているのでしょう。
このサイドの位置を理解することで、現在のポイントがどうなっているのかがわかりやすくなります。
ぜひ覚えておきましょう。
アドバンテージサーバー、アドバンテージレシーバーとは
「アドバンテージサーバー」と「アドバンテージレシーバー」は、試合中の特定のポイント状況において登場する役割です。
上述した通り、
デュース(40-40)の後、1ポイントリードした側がアドバンテージを取ります。
そのときに、サーブを打つ側がアドバンテージなら「アドバンテージサーバー」
レシーブをする側がアドバンテージなら「アドバンテージレシーバー」と呼ばれます。
ノーアドバンテージルールとは?
ノーアドバンテージルールとは、デュースの状態から次のポイントを取ればゲームが終了するルールシステムです。
このルールでは、アドバンテージを得るために追加のポイントを取る必要がありません。
これにより、試合がシンプルになり、試合時間が短縮することから、一般の大会ではほとんどがこのルールを採用しています。
このルールの場合は、
リターン側がデュースサイドでリターンをするか、アドバンテージサイドでリターンするか選べます。
更に細かい話になりますが、男女混合ペアのミックスダブルスでのノーアドバンテージルールは、男性サーブの時は相手男性がリターンとなり、女性サーブの時は相手女性がリターンとなります。
アドバンテージを活かすために知っておきたい戦略
アドバンテージを上手に活用するためには、いくつかの戦略があります。
この章では、アドバンテージを取った後のプレー方法や、相手のプレースタイルに応じた対策について説明します。
特に初心者の皆さんにとって、アドバンテージを持つことはチャンスであり、上手に活用することで勝利に繋がります。
アドバンテージを取った後の戦略とは?
アドバンテージを得た後は、プレッシャーがかかる場面です。
この時こそ冷静さが大事!相手の動きをよく見て、攻めるか守るかを判断しましょう。
具体的には、アドバンテージを取った時は、次のポイントを取られてもまだ同点に戻るだけなので、このポイントではリスクを恐れず攻めの姿勢を貫くことも重要だったりします。
逆に不安にならないように!」
アドバンテージサーバーの役割とは?
その1ポイントを取り切ってゲームを勝ち取ることです。
この状況では、サーバーがリードしているため、自分の得意なサーブで相手を攻め、勝負を決める絶好のチャンスです。
しかし、サーバー側にも大きなプレッシャーがかかるため、しっかりと集中し、安定したサーブを心がけることが求められます。
アドバンテージレシーバーの役割とは?
サーバー側がリードしている状況なので、それをひっくり返すために冷静に対応する必要があります。
レシーバーは、サーバーの動きをよく見て、次のポイントを取り戻すことに全力を注ぎます。
場合によってはスイングをせずにラケット面だけをしっかり作って返球する作戦もありです。とにかく返球できないとゲームを失ってしまう状態なので、力いっぱいにスイングするというのは無謀でありギャンブル的な感じになってしまうので控えましょう。
特に、相手のサーブの良く使う球種や狙われるコースを見抜くことができれば、リターンゲームで主導権を握りやすくなります。
このアドバンテージの場面は、勝敗を大きく左右する非常に重要なポイントであり、サーバーとレシーバーの心理戦が展開されます。
試合中のこのような場面では、どれだけ冷静に自分のゲームプランを維持できるかが勝負のカギとなります。
相手のプレースタイルに応じたアドバンテージ活用法
相手がいつも強打をしていくタイプのプレーヤーなら、アドバンテージを取った後は、守りに徹することも考えてみるといいです。
返球するコースを意識し、自分からは無理に攻めずにあえてセンターコートに返球する等して確実なプレーを心掛けることも一つの戦略です。
逆に相手が守備重視のプレーヤーなら、アグレッシブに攻めることで、相手はアドバンテージによるプレッシャーも重なってミスを引き出すことが可能になります!
このように、アドバンテージをどう使うかは、相手のスタイル次第です。
アドバンテージの意味と使い方を徹底解説:まとめ
今回の記事では「テニス初心者必見!アドバンテージの意味と使い方を徹底解説」をしました。
- アドバンテージとはデュースからの次のポイントを得た優位な状態を指します。
- デュースサイドは右側コート、アドバンテージサイドは左側コート
- ノーアドバンテージとはデュースの状態から次のポイントを取ればゲームが終了するルール
- アドバンテージを取った後は攻めるか守るか考える
投稿者プロフィール
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テニス未経験から2年間でテニスコーチになりました。
現在はテニスコーチ歴17年、年間レッスン開催数は1300回程度の現役テニスコーチです。
プロテニス協会認定テニスプロフェッショナル
GOSEN認定テニスラケットストリンガー