テニスは、幅広い年齢層に人気のあるスポーツで、健康の維持やストレス解消にも効果的です。
特に、ルールを覚えて技術を磨く楽しさは、初心者から上級者まで味わえます。
しかし、初めてテニスに挑戦する場合、独特なルールやマナーに戸惑うことも少なくありません。
そこで今回は、テニス初心者がまず知っておきたい基本ルールやマナーについて詳しく解説します。
これを読めばより楽しく安心してテニスを始められるはずです!
目次
テニスの基本ルール
初心者として、最低限以下のことを知っておきましょう。
- スコアの数え方
- サーブの基本とルール
- ラリーとポイントの進行
- コートの種類とラインの使い方
スコアの数え方
テニスの得点方式は、他のスポーツと比べて独特です。
まず、1ポイント目を取ると「15」、2ポイント目が「30」、3ポイント目が「40」と数えます。
そして、4ポイント目を取ったプレーヤーが「ゲーム」を勝ち取ります。
ここで特に重要なのが、「デュース」と「アドバンテージ」のルールです。
お互いに3ポイントずつ取り合い、「40-40」になった状態を「デュース」と言います。
デュース後、1ポイントを先取すると「アドバンテージ」となり、続けてもう1ポイント取るとゲームを勝ち取れます。
ただし、アドバンテージを取ったあとに相手が1ポイントを取り返すと、再びデュースに戻ります。
これによってプロ選手の大会では長い試合時間になったりすることもあります。
また、ゲームを6回先取すると「セット」を取ることができます。
ただし、相手が5ゲーム取っている場合には、7ゲームを先取する必要があります。
さらに、6-6になったときは「タイブレーク」となり、タイブレークゲームで7ポイント先取した方がそのセットを取るという形式です。
通常の試合では、2セット先取(3セットマッチ)が基本で、大会によっては3セット先取(5セットマッチ)の場合もあります。
読者の皆さんが参加するような一般の大会では1セットマッチルールがほとんどです。
サーブの基本とルール
サーブはテニスのポイントを開始するための重要なショットです。
プレーヤーはベースラインの後ろからサーブを行い、対角の決められたエリア内(サービスボックスと言います)にボールを入れる必要があります。
サーブの順番は各プレーヤーが1ゲームずつ交互にサーブを担当します。
サーブは2回チャンスが与えられており、最初のサーブが失敗しても2回目で成功すれば問題ありません。
しかし、2回とも失敗すると「ダブルフォルト」となり、相手にポイントが与えられます。
サーブの際には、いくつかのルールがあります。
初心者が一番に知っておくべきこととしては、
ボールを打つ前に片足でもベースラインを踏んではいけません。
初心者のうちは、確実にサービスボックスに入れることを意識し、徐々に力強いサーブやスピンサーブに挑戦してみましょう。
ラリーとポイントの進行
サーブが成功して返球されると、相手のコートに再びボールを返すことが求められます。
これを「ラリー」と呼んだりします。
ボールは1バウンド以内に相手コートへ返球する必要があります。
返球がアウトになったり、ネットにかかって相手コートに入らなかった場合は、相手にポイントが入ります。
また、ダブルスの場合は、2人でコートをカバーしながら戦略的にボールを打ち返すのが鍵となります。
ダブルスは一人がずっと打ち続けても良いルールです。
そして、
初心者同士のラリーでは、無理せず続けられることを目指してプレーするのがコツです。
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コートの種類とラインの使い方
テニスコートにはクレー、ハード、芝、砂入り人工芝、カーペットの5種類があり、それぞれボールのバウンドの仕方が異なります。
日本では砂入り人工芝のコートが多く、屋外のテニススクールでプレーするときはだいたい砂入り人工芝のコートになると思います。
そして、コート上にはシングルス用とダブルス用のラインがあります。
シングルスでは内側のサイドラインが有効で、ダブルスでは外側のサイドラインまで使います。
最初は、これらのラインの意味を理解して、どの部分がアウトなのかを意識しながらプレーすると良いでしょう。
テニスの基本マナー
テニスは紳士のスポーツです。
以下の事を覚えておきましょう
- 試合前後の挨拶
- ボールの扱い方
- 服装と持ち物
- コートの使い方と他のプレーヤーへの配慮
試合前後の挨拶
テニスは礼儀を重んじるスポーツとして知られています。
試合前には「よろしくお願いします」、試合後には「ありがとうございました」と挨拶をするのが基本です。
これは公式戦だけでなく、練習試合や友達同士でプレーする場合も同様です。
こうした挨拶を通じて、お互いに気持ちよくプレーができますし、スポーツマンシップを養うことにもつながります。
ボールの扱い方
試合中や練習中、隣のコートにボールが入ってしまった場合や、自分が使用してるコートに隣のコートのボールが入ってきた場合には気をつけましょう。
隣のコートが試合中にも関わらず、気にせず取りに行くのはマナー違反です。
一旦、立ち止まり、ポイントが終わったのを確認してから急いで取りに行くのがマナーとなります。
隣コートの利用者が返球してくれる場合もありますので、ちゃんとお礼をいいましょう。
また隣から自分のところに転がってきたボールは、相手が取りやすいように足元に向けてゆっくり軽く返すのが基本です。
強く打ち返したり、投げ上げたりするのはマナー違反です。
服装と持ち物
テニスは、服装のマナーも重要です。
動きやすいウェアとシューズを選び、適切な装備でプレーしましょう。
テニスシューズはコートの種類に合わせたものを選ぶことで、怪我のリスクを減らし、パフォーマンスを向上させます。
さらに、帽子やサングラスは日差し対策に役立ち、タオルや水分補給用のドリンクも必須です。
テニスクラブのコートによっては服装に関する規定がある場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
コートの使い方と他のプレーヤーへの配慮
コート内での行動にも注意が必要です。
紳士のスポーツなので、隣のコートのプレーを邪魔するくらい騒音は望ましくありません。
他のプレーヤーがプレーしている場合、試合の邪魔をしないようにしましょう。
また、コートに入る際や退出する際には、他のプレーヤーのプレーが途切れたタイミングで行動することが求められます。
テニスを楽しむための心構え
ミスを恐れず楽しむ
初心者のうちは、うまくボールを打てなかったり、ルールに慣れるのに時間がかかるかもしれません。
しかし、ミスを恐れず楽しむことが上達への第一歩です。
テニスは失敗から学ぶスポーツでもあります。
特に初心者同士でプレーする場合は、お互いにミスを責めることなく、和気あいあいと楽しむことを心がけましょう。
上手くいかない部分は、経験を重ねる中で徐々に改善していけば大丈夫です。
ルールとマナーを身に付ける
まずは、基本のルールとマナーをしっかりと身につけましょう。
サーブの正しい打ち方やボールのコントロール方法、スコアの数え方を覚えれば、より高度なプレーに挑戦する準備が整います。
また、マナーを守ることで、周囲のプレーヤーとも楽しくコミュニケーションが取れ、テニスを続けるモチベーションにもつながります。
テニス初心者必見!基本ルールとマナーをわかりやすく解説:まとめ
今回は、テニス初心者に向けて基本ルールとマナーを解説しました。
テニスは、一見ルールが複雑に見えるかもしれませんが、実際にプレーしてみるとすぐに慣れるものです。
マナーを守りつつ、積極的にプレーに参加していくことで、より楽しく、上達を実感できるでしょう。
初めてのテニスでは、細かいことを気にしすぎず、自分のペースで楽しむことが大切です。
そして、繰り返し練習することで自然とルールや技術が身についてきます。
ぜひ、今回の記事を参考に、素敵なテニスライフをスタートしてくださいね!
投稿者プロフィール
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テニス未経験から2年間でテニスコーチになりました。
現在はテニスコーチ歴17年、年間レッスン開催数は1300回程度の現役テニスコーチです。
プロテニス協会認定テニスプロフェッショナル
GOSEN認定テニスラケットストリンガー