引用元:TORAY PPO TENNIS2022
テニスコートには使用している素材によって5つの種類が存在しています。
各々テニスコートには特徴がありプレーヤーによって得意・不得意があるため、コートの特徴を理解した上でプレーすることを求められています。
それぞれ違う特徴があるのでコートの特徴を理解することでプレーする時や、
観戦する時にも楽しむことができるでしょう。
今回はテニスコートの種類と特徴を解説していきます。
➤テニスコートのレンタル方法を説明します。
目次
ハードコート
ハードコートは一般的なコートなので世界ツアーで最も使用されています。
アスファルトとセメントの表面を合成樹脂でコーティングしている硬いコートです。
ルール上は表面素材の禁止規定されておらず、素材の違いでバウンドが異なることがあります。
日本にはコート数が少ないが、世界で最も使用されているハードコートの数を増やすことで世界とのギャップを埋めることができると考えられています。
ハードコートの特徴
ほとんどイレギュラーしないが、バウンドが高く跳ねて、球足が速い特徴があります。
使用している素材が全て同じではないのでコートによってバウンドの高さや球足の速さも変わってくるため、一言にハードコートと言っても対応が変わってきます。
サーブやストロークの威力がバウンド後も変化しにくいので純粋な技量が出やすいとコートになります。
攻撃的なテニスを得意とする選手には相性がいいコートになるが、スピード感に慣れるまでに少し時間がかかります。
高くバウンドするのでスピン系のショットや、コートにたたきつけるスマッシュのようなショットが有効です。
ハードコートは足や腰への負荷が大きく、滑りにくいのでコートにシューズが引っかかり足首を捻挫してしまう危険性もあります。
対策としては、他のシューズに比べて底が厚い設計のハードコート用のシューズはいてプレーすることで負担を減らすことができます。
クレーコート

クレーコートは土質の素材を固めた上に砂をひいている土のコートです。
海外ではレンガを砕いた赤土を使用することが多いが、日本では粘土質の土の上に間砂土を敷いたものが一般的です。
水はけが悪いので雨や雪の後の整備が大変になり、管理が難しいです。
クレーコートの特徴
バウンド後に球足が遅くなるが、スピン量が多いと高くバウンドする特徴があります。
球足が遅くなるのでラリーが続き試合時間も長くなるので、精神と肉体の両方が強靭な選手が有利になります。
土が乾燥しているとボールが跳ねやすく、雨が振ると弾みにくく遅くなるなど天候に左右されることが多いです。
土なのでコート形状が変わることもありイレギュラーの可能性もあります。
土がクッションの役割を果たしてくれるのでヒザや腰など足腰への負担は少ないです。
グラスコート
グラスコートは芝のコートになります。
芝の管理に費用がかかるので数自体が少ないうえに、使用できるシーズンも短いです。
4大大会のウィンブルドンがグラスコートなのでイメージする方が多いかもしれません。
グラスコートの特徴
バウンドが跳ねずにスピードが落ちづらいので、球足が速い特徴があります。
プレーしていくとエンドライン付近の芝が荒れてくるので、イレギュラーが起きやすくなります。
また、芝がはがれてくると土がむき出しになるので、プレイヤー自身も滑りやすくなってしまいます。
球足が速くなるのでサービスエースが多くなり、試合時間が短くなる傾向があります。
ラリーを得意としているプレイヤーには向いていないコートと言えます。
オムニコート
オムニコートは砂入り人工芝のコートになります。
日本でよく見るコートなのでテニスコートといえばオムニコートと思っている人もいるのではないでしょうか。
海外プロツアーでは使用されておらずオムニコートに慣れてしまうと世界で戦えないので、世界を目指すジュニア世代では見直されています。
オムニコートの特徴
イレギュラーが少なく、バウンド後に球足が遅くなる特徴があります。
なので初心者はプレーしやすいです。
砂の量が多いとバウンドしづらく、量が少なくなるとバウンドしたりします。
また、砂の量によってシューズが滑ったり、急に止まったりするので注意が必要になります。
人工芝の下はコンクリートやセメントになるので長時間のプレーはヒザや腰への負担があると言われています。
水はけがよいので雨が降ってきてもある程度はフレーを続けることができます。
メンテナンスも砂まきと数年おきの人工芝の張替えなので維持管理は比較的楽です。
カーペットコート
カーペットコートは毛足の短いカーペットで出来たコートになります。
基本的にはインドアのコートで、大会で使用されることはほとんどないです。
カーペットコートの特徴
バウンドが低くなり、球足が速くなる特徴があります。
特にスライスは滑ります。
足腰の負担が少なく転んでもケガをしにくいため、小さい子供のテニススクールで使用されますが、
専用シューズでなければプレーしづらいので注意が必要です。
まとめ
今回はテニスコートの種類と特徴を解説しました!
サーフェスを知っていると実際にプレーする時や観戦する時にも活かしていけますね!。