なぜテニスのスコアは「40」で止まるのか?その歴史的背景を解説!

「テニスのスコアって、なんで『40』なんだろう?」

これは、テニス初心者が最初に抱く疑問のひとつです。

0(ラブ)から始まって、15、30…でも、なぜ次は40?

そしてその後はどうしてすぐにゲームが終わるの?

テニスのスコアシステムは、パッと見では不思議で複雑に感じられます。

些細な事ですが、よくよく考えてみたら気になりますよね。

でも、実はこのスコアには歴史的な理由があり、理解すると「へぇー!そうだったんだぁ!友達に話してみよう!」となることも間違いなしです!

この記事では、スコアの仕組みとその背景をわかりやすく解説していきます

この記事の著者
テニスコーチ17年以上の経験があり。
年間1200回以上のレッスンを行ってます。数多くの初心者にテニスを教える中で、スコアについて何気なく質問されることがあります。だからこそ、この記事では、誰にでもわかりやすく、テニスのスコアの仕組みを解説していきます!

目次

なぜテニスのスコアは「40」で止まるのか?その歴史的背景を解説!

なぜ 40 

テニスのスコアがなぜ「40」なのか。

その理由は、実は歴史に由来しているんです。

スコアの変遷と背景を知ることで、より深い理解が得られます。

この部分では、スコアシステムの歴史、そしてなぜ40という数字が使われているのかを掘り下げていきます。

まずは、スコアの基本から説明し、次に「40」という数字の由来を具体的に解説します。

「テニスのスコアシステム:0(ラブ)、15、30、40の意味とは?」

テニスのスコアは、他のスポーツと異なり「0」「15」「30」「40」と進んでいきます。

この不規則な数字にはどんな意味があるのでしょうか?

スコアの数字は、単にランダムなものではなく、歴史的な背景や文化に由来しています。

テニスは、フランスの宮廷で行われていたゲームがルーツとされています。

当時、スコアは時計の文字盤を使って計算されており、これが現在のスコアの形に変わったと言われています。

15、30、45というのが元々のスコアでしたが、45はプレイの中で少し長すぎるとされ、「40」に変更されました。

試合中、「40-30」というスコアは、相手より一歩リードしている状態を意味します。

もしスコアが45だったら、ゲームが間延びしてしまう可能性があったかもしれません。

歴史的な背景から見ると、スコアが40に変更されたことで試合のテンポが良くなり、現在のような展開になったとされています。


「テニスのスコア『ラブ』って何?」

「ラブ」というスコアは、なぜ0を意味するのか?これもテニス特有の用語です。

「ラブ」という言葉はフランス語の「l’oeuf(卵)」が由来です。

卵の形が0に似ていることから、0ポイントを意味するスコアとして使われるようになりました。

テニスの試合で「ラブ-15」や「ラブ-40」というスコアを聞いたことがあると思いますが、これは相手が得点している状態を示すスコアです。

ちなみに、初心者の試合で「ラブ-40」という場面に遭遇したとき、1ポイントも取れてなくて焦りがちになるかもしれませんが、0というスコアは決して恥ずかしいものではありません。

1ゲーム・・・つまり4ポイントを先取しないとゲームを獲ったことにならないので、たとえラブの状態でも逆転のチャンスがあるということです。

これを知っておくと、少しは気持ちが前向きになるのではないでしょうか?!


 貨幣説

もう一つの有力な説は、テニスのスコアがフランスの貨幣単位から由来しているというものです。

中世のフランスでは、1ゲームの賭け金として貨幣が使用されており、1点ごとに15、30、45のように賭け金が増えていったとされています。

賭けの額が45から40に変更された理由については不明ですが、これが現在のスコアシステムに影響を与えたと考えられています。

試合では「スコアの把握が勝利へのカギ!」

最後に、試合をするうえでのスコアについての考え方を述べたいと思います。

スコアをしっかり理解することは、試合の流れを掴むために非常に重要なのです。

たまに「あれ?今スコアいくつだったっけ?」って感じで全く気にしないでプレーを続ける方がいます。

これは、≪自分が勝ってる状況なのか、負けてる状況なのかがわからない為、次のプレーに活かせない≫ことに繋がります。

しっかりとスコアが把握できれば、試合中に自分のプレイだけでなく、相手の動きや考え方のクセ等がわかるようになってきて、予測をもって対応ができるようになります。

具体例:例えば、30-40というスコアの場面では、相手にマッチポイントを取られる危機的な状況にいます。この状況を理解していないと、気づかないうちに負けてしまうことがありますが、スコアを把握していれば、最後の一球まで集中し、逆転を狙うチャンスを掴むことができます。

また、相手のサームゲームで30-40(つまり有利な状況)の時はダブルフォルトをしたら負ける状況なので、ファーストサーブの確立を何としてでもあげたい状況ですから、少し球威が落ちる場合が多いです。

そこを狙って強いリターンを打つ、といった戦法も考えられます。


まとめ

  • テニスのスコアは、歴史的な背景に基づいて設定されています。
  • 0(ラブ)、15、30、40は時計の文字盤に由来してるという説。
  • 45から40に変更された理由は試合のテンポを維持するためという説。
  • スコアの把握は、試合を有利に進めるために重要です。
  • 試合中のスコアを把握することで、より自信を持ってプレイできます。

スコアの仕組みがわかれば、テニスがさらに楽しくなります。

次の試合では、自信を持ってスコアをコールして、勝利を目指しましょう!

投稿者プロフィール

テニスの基本.com
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テニス未経験から2年間でテニスコーチになりました。
現在はテニスコーチ歴17年、年間レッスン開催数は1300回程度の現役テニスコーチです。
プロテニス協会認定テニスプロフェッショナル
GOSEN認定テニスラケットストリンガー

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