テニスにおいて、フォアハンドストロークは基本中の基本で、
一番使用頻度の高いショットとなります。
テニスプレーヤーならフォアハンドストロークの大事さを理解していると思います。
しかし、最近テニスを始めた人の中には、
フォアハンドストロークについてこのように悩んでるのではないでしょうか?
・なんで毎回イメージと違う打球がいくの?
・自分の打ちたいところに安定して狙えない。
・ミスショットが多く、ストロークが壊滅状態。
そんな人に向けて、
フォアハンドストロークが安定しない原因とフォアハンドを安定して打てるコツを一つ一つ解説していきます。
・フォアハンドストロークが安定しない原因がわかる
・フォアハンドストロークを安定して打つコツがわかる
・フォアハンドストロークを安定させる考え方がわかる
テニスコーチ歴17年目の当サイト管理人です。
フォアハンドストロークは薄いグリップの方がコントロールしやすいと個人的には思っています。
記事の内容を参考にしていただき、意識して練習をすれば、フォアハンドが確実に安定してくるので、ぜひ最後まで読んでいって下さい。
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目次
フォアハンドが安定しない原因
まず先に、フォアハンドが安定しない原因をお伝えします。
人それぞれによって違うのですが、大きく分けると2つの原因があります。
特にテニスの経験が浅い人は、以下のことが原因となっていることが多いので、
その2つについて解説していきます。
①腕だけで打ってしまっている
フォアハンドが安定しない人の中で一番多い原因です。
なぜ腕の力だけで打つと安定しないのかというと、
インパクト時にラケットの面の向きが上下左右にバラついてしまうからです。
なので、いくら腕の力だけで修正しようとしてもフォアハンドが安定することはできないです。
後ほど、「フォアハンドを安定させるコツ」を紹介していくので、
そちらをご覧になっていって下さい。
②打つタイミングが毎回バラバラなっている
言い方を変えると、リズムがとれていない打ち方です。
打つときにリズムがとれていないと、
インパクトのタイミングが毎回バラバラになってしまいます。
そうすると、打球の方向性、打球の威力がバラバラになり
いいショットが安定して打つことができないんです。
多少フォームが悪くても、フォアハンドが安定している人を見かけたことはないですか?
その人って、毎回打つタイミングが一定だから安定しているんです。
それでは、フォアハンドが安定するコツに進んでいきます。
テニスのフォアハンドが安定するコツ
ここからは、原因をしっかり理解した上で、フォアハンドを安定させるコツを紹介していきます。
フォアハンドのコツですが今回は以下4点に絞りました。
①腕だけで打たない!両肩と、打つ側の肘を連動させる
②力まない!力を込めるのはインパクトの瞬間だけ!
③フォアハンドのテイクバックは、なるべく早めの始動をする!
④自信がなくてもどんどんコースを狙う!
すぐに実行できるようなことばかりなので、参考にして試してみてください。
①腕だけで打たない!両肩と打つ側の肘を連動させる
フォアハンドが安定しない原因、「腕の力だけで打ってしまっている」を紹介しましたが、それに対する改善のコツです。
結論から言うと体を使うことが大事です。
では、どのように体を使っていくかですが、
はじめはゆっくりでいいのでテイクバックした位置から、
両肩と打つ方の肘を連動して動かすようにしてみてください。
インパクト後は連動させなくていいです。
これを何度かやってみてください。
両肩と肘が連動することで体重移動がスムーズになります。
そうなると体が回りやすくなるのでいわゆる手打ちが改善されるんです。
②力まない!力を込めるのはインパクトの瞬間だけ!
テイクバックの時点で力が入ってしまっていると、インパクト時の面の方向とラケットの軌道が安定しません。
力を込めるのは、上記の写真の様に、インパクトの直前だけでいいんです。
なぜなら、リラックスした状態だとテイクバックにも安定が出ますし、
リラックスからのショットはボールに力が伝わりやすいからです。
プロ選手の練習を見ればわかるように、基本ゆったりした状態ですよね?
そこから打つ瞬間、ムチでしばくかのような感じです。
余計な力は入れないように意識していきましょう。
③フォアハンドのテイクバックは、なるべく早めの始動をする!
テイクバックの始動が遅くて、焦って、振り遅れている人をよく見かけます。
焦っていては、力みも出るし、方向性も安定しないのでテイクバックは絶対に早めの始動を心掛けていきましょう。
早めの始動をするには、
ある程度打球の予測と、
打つ地点に早く入ることが大事になってきます。
④自信がなくてもどんどんコースを狙う!
普段の練習からコースを狙いながら練習をしている人と、
コースを狙わずに練習をしている人では上達の違いがでてきます。
コースを狙うことで、あそこに打つにはこのくらいの軌道で、力加減はこのくらいかな?
などが、なんとなくわかってきます。
なので、普段からどんどんコースを狙っていくことを心掛けてください。
フォアハンドが安定する考え方
特に週一回でテニスを習っている、もしくは個人的にテニスをしている方向けに合っていると思いますのでぜひ取り入れていただければと思います。
相手より一球でも多く返せれば1ポイントをとれる
まず一番初めに確認しておきたいのはテニスという球技においての、ポイント発生のルールです。
テニスの試合を見ていらっしゃるかと思いますが、トッププロ選手のショットはとても力強くて見ていて気持ち良いですよね。
しかし、そのような見かけに惑わされずに考えましょう。
答えは、「相手コート内に返球出来なかったらポイント発生」ですよね。
上記の条件にボールのスピードは全く関係ないです。
この部分が理解できてないとミスが増えてしまう原因のひとつになりますね。
特に、若くて体力も筋力もある方なんかはこの辺で勘違いを起こしてしまう傾向が今まで指導して多かったです。
もう一度確認しますが、「相手コート内に返球出来なかったらポイント発生」です。
アウトのミスよりネットミスの方が良くない
例外を除いて、になりますが。
ネットにボールが当たるミスというのは、相手コート内にすら届いてないボールですので
結果が変わりません。
もしも、ネットを越えていれば結果が大きく変わります。
1.相手の返球でミスしてくれる
2.相手の返球で甘いボールがくる
などなどいっぱいありますが。
仮にバックアウトになりそうな軌道のボールでも相手がコート内にポジションを取っていたりすると
3.バックアウトミスになりそうなボールも返球してくれた
(まぁ、他力本願なプレーですから期待しすぎもNGですがw)
っと、ネットを越えただけでこんなにも今後の結果が変わってくるのです。
プロ選手の試合をみてると、ネットミスが発生したときほど
観客の落胆の声が大きくないですか?
テニスを知っている人ほどネットミスは駄目だと理解しているのです。
お分かりいただけたと思いますが、まずは「ネットにはボールを当てない」という考え方が大事ですね。
じゃあネットに当てないようにめちゃめちゃ高く打てばいい というわけにはならないので限度を知りましょう。
ネットの高さ2~3倍程度を通すように狙う
あくまでも自分の立ち位置がベースライン上という想定です。
「ネットのどの辺を通す意識がありますか?」
って、初心者から初級程度のミスが比較的に多い方にこのような感じの質問をするんですけど
大半が「考えたことなかった」とか「ネットすれすれです」
ってお答えしていました。
考えようによっては「ネットすれすれ」の軌道は技術が追いついてくれば有効打になりますが
あくまでもボールの回転があまりかかってないフラット気味のショットです。
現在はスピン回転を掛けるように認知されてるかと思いますので、
スピンのかかった「ネットすれすれ」の軌道は
そもそも、ちょっとの加減ですぐにネットミスが増えてしまい非常にリスキーです。
仮にネットを越えたとしても
順回転によってすぐに球が浅くなり、相手にコート内で打たれてしまいます。
力まなくても深い球は打てる
相手をベースラインの後から打たせることが出来れば返球までの時間に余裕が生まれますからね。
そうなってくるとやはり、深い球を打つ必要がありますね。
深い球を打つためには、前にも言ったようにネットの二倍~三倍高く通す。
その結果として深い球になるのです。
もしも、
軌道を全く考えずに深い球を打とうとすると余分な力が入ってしまいます。
力まないでネットを通す高さを意識しましょう。
自分の球速と球種を理解して弾道調整する
これが非常に大事です。
人によってパワーやスピード、しかもボールの回転量が違うからですね。
だから個人差があるのでネットを通す高さは個々で調整する必要があります。
特に目標物をねらう(この場合は深い球)時に、
遠くの目標を意識して狙うよりもネットのどの辺(どの高さ)を通すって
やったほうが余計な力みも生まれないし遥かに難易度が下がります。
この部分を初心者は体感して理解できるといいですね!!
まとめ
今回は、テニスのフォアハンドストロークが安定しない原因を解説!安定するコツ4選を紹介を伝えていきました。
いかがだったでしょう?
まとめとして、フォアハンドが安定しない理由は、
・手打ちになってしまっている
・毎回打つタイミングがバラバラになってしまっている
フォアハンドが安定するコツは
・力まない!力を込めるのはインパクトの瞬間だけ!
・フォアハンドのテイクバックは、なるべく早めの始動をする!
・腕とだけ振らない!両肩と、打つ側の肘を連動させる
・自信がなくてもどんどんコースを狙う!
フォアハンドの上達=テニスの上達と言っても過言ではないと思っています。
ぜひ、基本に忠実にフォアハンドをマスターしていって下さい。