テニス硬式と軟式での違い!(ボレー編)

僕はソフトテニスの前衛出身です。

そこから硬式テニスに転向して、指導者として現在に至るわけですが

ソフトテニス経験者の生徒を数々見てきました。

その経験を踏まえて、

硬式テニスのボレーをレッスン(記事に)しますが

少しだけソフトテニスと硬式テニスのボレー比較もしながら説明していきます!

目次

テニス硬式と軟式での違い!

硬式と軟式ではボールとラケットの違いからボールの飛び方やラケットの扱いやすさが変わるのでそれに伴って技術的にも変化してきます。

フォアハンドボレーの握り方

特に一番の違いはボレー技術になるといっても過言ではないのでないでしょうか?

以下では硬式でのボレーの技術的なことを解説していきます。

・ボレーはコンチネンタルグリップで握る

まずはグリップの握り方の説明になります。

硬式テニスのボレーグリップとソフトテニスのボレーグリップは大きく異なります。

このグリップの違いが一番大きいかと思います。

硬式テニスはコンチネンタルグリップという「薄い」グリップで持つ。

ソフトテニスはウエスタングリップと呼ばれている「厚い」グリップで持つ。

約90度も違うグリップになるので、ソフトテニスから硬式テニスに転向された方は

こんなグリップで持つの?!って違和感を感じるでしょうね!

・初心者はイースタングリップくらいでも構わない

イースタングリップと言うのはコンチネンタルグリップから少しフォアハンドストローク側から少し厚め(2-3mmくらいかな?)に握ったグリップを言います。

イースタングリップくらいのボレーであれば下記でお伝えしていくラケット面の動きにそこまで悪影響を及ぼさないので大丈夫かと思います。

初心者の方はコンチネンタルグリップで当たりの良いボールが打てなければ、

イースタングリップくらいでチャレンジしてみてもいいでしょう!

プロ選手の中にもイースタングリップくらいのプロはいるので安心してください。

・人差し指と中指の間に指一本分の隙間を作る

グリップのどの辺を持てばいいかわかったら、

次はどのように持つかが大事です。

持ち方にはハンマーグリップピストルグリップという二種類の持ち方があります。

今回のコツとしてはピストルグリップを推奨してます。

この持ち方でラケットを握れば、

グリップを指一本分広めに持てるようになります。

すると、グリップを支えてる部分に安定感が出てくるので

ラケットヘッドがフラフラと余計な動きをしなくなるのです。

お試しあれです!

フォアハンドボレーの足の使い方

足の出し方にもそれぞれ違いが出てくるのがわかります。

・基本的には左足をボレーの際に出す

右利きの話ですが、基本的にはイージーなボールに対してのボレーはタイミングを合わせて左足を使います。

ソフトテニスだと正面ボレーは右足を使ったりしてるかと思いますが・・・

硬式は違います。

グリップが大きく違うので足の使い方も大きく変わってくるのです。

コンチネンタルグリップで握ってると、安定感が出る手首の形でラケット面の向きを普通に作ると

自分視点で北西の方角にボールが飛びやすいです。

全てのボールに対して右足を出してしまうと身体がボールに対して常に前向きになりすぎてしまうので右方向にボレーがしづらくなります。(正しいグリップで握っている場合です)

ソフトテニスでは身体の向きとラケット面の向きがほぼ一致した厚いグリップで握っているので右足でも問題ないのです。

なのでグリップが大きく違う硬式テニスでは左足の意識を常に持ちましょう。

・右足でボレーのタイミングとボールとの距離感を測る

左足を最後に出すわけですが、それの前段階の話ですね。

右足の使い方が上手くなってくるとボレーのフットワークもよくなってきます。

例えばですが、

飛んでくるボールが遠いときは右足を出来るだけ近づけて

その後に左足を出すタイミングでボレーが出来ます。

この動きが出来ると自分から遠いボールにもアグレッシブにボレーが出来るため自分のボレーの範囲が広がります。

フォアハンドボレーのラケット面の状態について

そもそも握り方が違うので構えの状態ではラケット面は正面を向かないようになってます。

以下で細かく見ていきましょう。

・基本的にはテークバックから打点までのラケット面は大きく変えない

テークバックしたときとボレーしたときのラケット面の角度を変えないようにできるとコントロールが付くようになります。

この部分が大きく変わってしまっている方の傾向としては、タイミングがばっちりのときは打ちたい方向にパワーのあるボレーが打てるけど

タイミングが早い・遅いで全く狙ってない方向にボレーしてしまいます。

ラケット面の向いている角度を意識しましょう!

・打点よりもラケット面を一つ分高くテークバックをセットする

コレに関してはいくつかポイントがあります。

飛んでくるボールの弾道を一瞬で読み取るスキルが必要です

飛んできたボールをハイ・ミドル・ローの三段階に判断出来るようします。なかなか難しいですが。。

そしてその判断した高さよりもラケット面一つ分くらいを更に高くセットする意識が必要です。

コレができるようになりますと、スピードのあるボールにも力負けしにくくなるメリットがあります。

フォアハンドボレーの腕の使い方

腕だけにフォーカスした解説をします。

・テークバック時のは上げておく

ボレーをシンプルに説明するとすれば、

高めにセットしたラケットをおろした際にボールにヒットさせます。

この「高めにラケットをセット」する動きとして大切になってくるのが肘の意識なのです。

ミドルボレーを打つ時はテークバック時の肘はだいたい胸の高さくらいまで上げておきたいです。

・テークバック時の肘はある程度は曲げておく

肘をピーンと伸ばしてテークバックする方も中にはいるかと思いますが、

肩から拳まで腕を一直線にしてボレーをしていくのはいろいろ問題があると考えます。

自分から離れたところにラケットがあるのでテークバックが遅くなったり、

すでに腕を伸ばしきっちゃってるので遠いボールのボレーが強く打てないとか。

肘をある程度曲げておくとその辺が解消されます。

イメージ的には90度くらい曲げちゃってもいいかと思います。

・ボレー時には肘を下げつつ伸ばすような動きを入れる

ソフトテニスではセットしたラケットを前に押し出すように肘を伸ばしていきますが、

硬式では高くセットしたラケットを打点に向かって動かしていくと、肘は下がる動きになります。

それに加えて肘の曲げ伸ばしをしてボールとの距離感を調整していければ良い形でボレーができると思います。

このような動きができるようになると、

ボレーは力不要で飛ばせるようになります。腕力で飛ばさなくなる分ずいぶんと楽ができるようになるはずです。

更に、スライス回転がかかるので相手からすると打ちづらいボールとなります。

ボレーの質を上げていくには必須となるでしょう!

・打点でスイングをブレーキする意識を持つ

僕自身、客観的に見たらボレーの打点でピタッと止めれてないと自覚してます。

上手な人やプロの人を見てもそうです。

それは何故かと言うと、テークバックから打点までの加速があるからです。

じゃあ打点後もスイングをとめないでいいじゃん!と

思うかも知れませんが誤解してはいけません。

止める意識があるからこそ打点後のフォロースルーはコンパクトにできているのです。

車の運転で例えると、ブレーキを踏んでから停まるまでの距離はブレーキ前のスピードに比例しているのと同じ関係だと言えます。

テークバックから打点までの加速を取れない状況の時はしっかりとスイングを止めれる状態なのです。

しかし、打点で止めるという意識を持ってないとボレーのスイングは大きくなりがちになります。

なのでこの打点で止めるという意識が必要なのです。

この意識があれば、

余裕があるときのテークバックはしっかり作り力強いボレーが打てて

相手の早いボールにはテークバックからの加速がない分、コンパクトなボレーでディフェンスできるのです。

無意識状態になるまで反覆練習をしましょう!!

以上です!

質問・他の技術に関して何かあればコメント残してってください!励みになります!

投稿者プロフィール

テニスの基本.com
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テニス未経験から2年間でテニスコーチになりました。
現在はテニスコーチ歴17年、年間レッスン開催数は1300回程度の現役テニスコーチです。
プロテニス協会認定テニスプロフェッショナル
GOSEN認定テニスラケットストリンガー

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