あなたはテニスのサーブ練習をどのくらいやってますか?
「練習ではうまくいくけど、試合だとサーブが入りません!!」
こんなケースの方は今一度、初心に振り返ってサーブのトスについて考えていきましょう。
感覚であげてしまっている人は試合になると他の事にも意識を向けなくてはいけない分、
ミスが出てくるかもしれませんね。
それに気づかないままだと「あれっ、今日はサーブが調子悪いなー。。おかしいなー。」ってなってサーブゲームを相手にあげちゃうパターンです?
プロ選手のサーブのトス動画や、直接うまい人のサーブのトスを見て物真似してみても
いまいちしっくりこないなーって方にこの記事を読んでもらえれば
きっと上達の手助けになるかと思います。
トスは大事だって事を少しでも理解してもらえればうれしいです。
・サーブのトスをどの位置にあげればいいかがわかる
・各球種によってトスを上げる位置がわかる
・トスをする前の考え方がわかる
特に、今まで感覚でサーブのトスをしていた人には特に劇的にサーブが向上するかと思います。
17年目の現役テニスコーチです。今までの指導歴でたくさんの方のサーブを見てきました。
トスが変わると高確率で安定しだすのでめっちゃ重要です!
サーブは何種類あるか知ってますか?全部解説します!
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初心者の方が知るべきサーブの種類と上達する方法とは?!
■もくじ
目次
サーブのトスの位置は球種によって違う?
早速結論から言いますと、球種によって違います。
ですが、
「自分の中で確かなサーブ技術力が確立されるまでは球種によってトスは変えるべき」だと僕は思います。
ではサーブのトスについて、以下の三球種を詳しく説明していきます。
- フラットサーブ
- スライスサーブ
- スピンサーブ
フラットサーブのトスの位置はベースライン内側にあげる
ベースライン内側というのはネット側に向かってあげる事を言います。
フラットサーブの場合、ボールには回転をあまりかけず(若干縦回転をかけましょうっていうコーチもいるけど)にサーブの軌道は直線的なイメージになります。
なのでベースラインの後ろにトスをあげてしまうと、ラケット面はインパクト時に少し上を向いた形になってしまうことが多いです。
回転がかかってないためサービスエリアに入るわけがないのです。
羽子板サーブでゆっくりと打つならそれでもよしですが・・・
ジャンプしてフラットサーブのトスは更にベースライン内側にあげる
自分の軸足(左足)から最低でもラケット一本分くらい前気味にあげるといいです。(右利き)
全身を効果的に使い、高い打点で打つジャンピングサーブでのフラットではコート内に入りながらサーブしていくのでトスは更にネットよりに上げることが重要になります。
どうせジャンプするならば、その場でのジャンプにならず体重を打球方向に乗せて打ちたいと思いませんか?
ジャンプをしないサーブの場合はつま先の延長線上にあげる
スタンスがスクエアスタンスくらいの時です。
長期戦になる場合、体力を温存して戦いたい方はジャンプしませんね。
そういった場合は左足のつま先がむいている延長線上にトスをすればいいです。
スライスサーブのトスの位置は普段よりも外側寄りにあげる
具体的にはフラットサーブのトスよりもボール3~5個分くらい外側寄りに上げるといいです。
スライスサーブはラケットのフレームのほうから入るサーブなので、振っていく方向よりもやや左側が打球方向になります(これかなり大事)
なのでフラットサーブと同じ場所にトスを上げて、スライスサーブをするとボールは左に大きくフォルトしてしまうかと思います(右利きでの説明です)
ボール3~5個分くらいってのはあくまでも目安ですので自分のスイングスピードによって微調整をしてみましょう。
もっとスライスサーブをかけたい場合は更に外側にあげる
具体的にはボール10個分以上外側に上げるといいです。
このくらい大げさにやるとスピードは出ないけど回転が多くて結構面白い感じで曲がります。
ただし、フレームショットには気を付けた方がいいですね!
更に言うと上手な人相手だとトスを上げた時点でバレやすいのでこれはケースバイケースですねー。
スピンサーブのトスの位置は自分の後頭部スレスレにあげる
トスしたボールの落下場所が、自分の後頭部スレスレにバウンドするくらいがちょうどいいです。
このくらいであれば身体を大きくそらすこともせずにスピンがかけれるので、スピンサーブがまだ打てない方はぜひ意識してみてください。
前提として、スピンサーブは縦回転を強くかけないといけないので、
ラケットがボールに触れた後に、更に上に向かってラケットを振り上げていくイメージが大事になります。
スピンサーブの打点は普段よりも低めを意識する
スピンサーブの打点はトスの頂点ではなく落ちてきたところです。
スピンがかけれない方の原因の一つは打点が高すぎることにあります。
ラケットをもった腕を振り上げる軌道上にトスしたボールが落ちてこないとスピンサーブになりませんね。
デュースサイドでもアドサイドでも常に自分の後頭部の後ろに来るようにボールをトスしましょう。
サーブのトス位置がわかったらその前にすべきこと
ここまで読めば、おそらくサーブのトスをどこにあげるかわかってきたかと思います。
次は試合でのサーブをする前の話をします。
トスをする前に相手がどのサーブを警戒しているか考える
どんなにいいサーブでも相手に予測されていたら高確率で返球されると考えましょう。
つまり、その逆は「多少サーブが甘くても予測されていなければ返球が甘くなる」ということです。
相手の立ち位置やこれまで自分が打ったサーブの種類やコースから予測されないように考えるクセがつくといいです。
トスをする前にボールを何回かバウンドさせて落ち着く
これはいわゆるルーティンってやつですね。
うまいプレーヤーならほぼやっている流れです。
テニスプレーヤーに限らず、野球選手もネクストバッターサークルや打席に入ったときに固有の動きをしてますよね。
テニスのサーブは唯一、自分から始められるショットです。
集中力や再現性を高め、リズムを整える為の工夫としてこのルーティン(主にボールつきですけど)をトス前に取り入れるのをおすすめします。
ちなみに僕は3回くらいボール付きします(笑)
サーブのトスの位置は球種によって変える事を知ってますか?:まとめ
- フラットサーブのトスの位置はベースラインより中にバウンドするように上げる
- スライスサーブのトスの位置はボール五個分くらいフラットサーブのトスより右側に上げてよい
- スピンサーブのトスの位置はボールの落下が自分の後頭部スレスレくらいにあげる
- トス前に相手の警戒してるサーブは何か考える
- トス前にボールをバウンドさせて落ち着く
テニス全般言えますが、ラケットを持った方でボールに対してスイングするので振り方が大事なのは間違いありませんが
ボールのある場所にあわせてラケットを振るので、トスが悪いと結局サーブが崩れます。
だからトスは大事なのです!