テニスを習いたての初心者の方はサーブについてどのようにお考えでしょうか?
「難しそう!とりあえずコートに入ればいいかな」
「力強いサーブを覚えたい」
「どんなサーブがあるの?」
などなど。
現役コーチでもある僕がサーブの事で皆様に伝えたいことは
「今後勝負に勝ちたいなら絶対上手くなるべし!テニスを楽しみたいのであればほどほどで良し!」です!
そして、今回の記事ではテニスを楽しめる程度にサーブを覚えたい方向けに打ち方のステップをお伝えしていきたいと思います!!
楽しむためにはまずダブルフォルト(サーブ2球ミス)を減らして試合が始まることですよね!
・サーブがなぜ大事かがわかる。
・サーブの種類がわかる
・サーブの流れがわかる
・初心者向けのトスを安定させる方法がわかる
これからサーブを練習していこうと思っている方、あるいはすでにサーブを練習中の
方に役立ててもらえる内容となっています。
目次
サーブの重要性
サーブはテニスのショットの中で最も重要な項目の一つとされています。
なぜサーブが重要なのかわかるでしょうか?
テニスの各ショットにおいて、サーブだけが対戦相手のプレーの影響を受けずに打てるショットだからです。(上級者の戦いになってくるとその限りではないが・・・)
テニスの試合はサーブから始まります。
そしてサーブが相手のコートに入る事で返球されて試合が始まります。
初心者レベルにおいては、
楽しむためにゲームラリーが長く続く方が楽しいです。
しかし、テニスを始めたけどサーブのことがよくわからない。
どうやったら安定してサーブを打つことができるの
と思っている方は多いですよね。
以下で詳しく説明していきます。
初心者が知るべきサーブの種類
サーブの基本的な種類としては3種類あります。
それは
フラットサーブ、スピンサーブ、スライスサーブです。
各サーブの違いを説明していきます。
① フラットサーブ
フラットサーブは回転量が少なく、直線的でスピードを重視するサーブです。
ファーストサーブによく使われます。
直線的な速いボールを打つので、
サーブのフォームが安定していないとネットにかかったり、
フォルトになる割合も高くなります。
しかし、速いフラットサーブを打つことができれば、
簡単にポイントが取れたり、試合を優位に進める事ができます。
フラットサーブは、真後ろからラケットを当てるように打つのが特徴となります。
② スライスサーブ
スライスサーブは、横回転のかかったサーブです。
球がコートについてからバウンドが低くボールが横に切れていきます。
セカンドサービスでダブルフォルトをしないように確実にサーブを決めたいとき
によく使います。
真後ろから叩くように打つフラットサーブと違い、
スライスサーブは少し横から擦るように打つことで、ボールに回転を与えます。
③ スピンサーブ
スピンサーブは、ボールに縦の回転を与え、落下していく軌道を持ったサービスです。
スピードはフラットサーブよりも落ちますが、縦回転によりボールが落下しやすいためサービスの成功率が高まるというメリットがあります。
ファーストサーブにもセカンドサーブにも使用される為、いずれは覚えたいサーブと言えますね。
スピンサーブを打った時は、スライスサーブとは違い、通常よりも上に高く跳ねていきます。
高い技術力になってくると、相手コートにボールが落ちた後に右方向へ高くバウンドするような軌道のサーブにもなります。こうなると返球はかなり難しい為、武器となるでしょう!
初心者がサーブを覚える順番
先にお伝えした通り、サーブの種類は3種類ありますが、
テニス初心者では、まず初めにフラットサーブを安定してコートに入れることを目指すといいです。
素直な当たり方となるラケットワークを覚えて、
そこからスライス回転のかけ方を知って、男性であればスピン系サーブにもどんどん取り組んでいくといいと思います。
最初はスピードはあまり意識せず、正確なフォームで正確な位置に
サーブを入れることにトライしていきましょう。
サーブの打ち方の流れを解説
では、サーブを正確なフォームで正確な位置に入れるようにするためにはどんなフォームで
打つことが大事なのでしょうか。
この章ではサーブの打ち方の流れを解説します。
①正確なトスを上げる
頭上に向かってボールを投げることをトスと言います。
テニスのサーブのポイントの中で最も重要なのがトスだ!というコーチも多いです。
(これに関しては初心者レベルは間違いないと思います。)
なのでテニス初心者はまず初めにトスを正確に上げることを意識するといいです。
結局ラケットスイングするときはトスに合わせて振ることになるので、
トスがずれていたらそもそもいいサーブにならないからです。
サーブ良し悪しの8割がトスの精度で決まると言われたりもします。
トスの位置がずれてしまうとフォームが崩れ、
崩れたフォームでボールを打つとコートに入る確率が低くなります。
②トロフィーポーズを意識する
トロフィーポーズとは、トスを上げた時に身体が沈んでいる時のフォーム
を意味しています。
トロフィーの上部分にポーズをした人形がよく使用されているの
を見たことがあるかと思いますが、まさにそれです。
このトロフィーポーズを意識する事で、サーブを上手く打てるようになります。
まずはまっすぐ上にトスを上げて、トロフィーポーズを意識して、高い打点で
ボールを打つことで安定したフォームを作ることができます。
③肩の場所を意識する
サーブのスイングでは、肩の位置が重要です。
例えばトスを上げた後にトロフィーポーズをとると、
ラケットを持っている方の肩が下がります。
(なぜかというと、ラケット持ってない方の腕はトス後に高く上がっているためです)
スイングの際はラケットを持っている方の肩が上がり、反対側の肩が下がります。
トロフィーポーズをとりながら、ラケットを持っている側の足を後ろに残す
イメージを持つと、サーブを打つ時に安定感がでてきます。
初心者向けトスを安定させるコツとは?!
初心者のトスに関してのコツは以下の3点を気を付けるといいと思います。
・ボールの持ち方(握り方)
・トスアップの高さ
・トスアップの方向
トスをするときのボールの持ち方(握り方)
トスを上げる際にはボールを持つ(握る)ことになりますが、意外と重要です。
がっしり力強く握るのではなく、下から支えるようにして持ち、優しく持ちましょう。
またできる限りボールに回転をかけさせずにトスを上げることも大事です。
5本の指で握っていると、リリースの最後で指が引っ掛かりやすく回転がかかってしまいがちです。
小指もしくは薬指を外した3.4本の指でトスアップできるように練習しましょう。
初心者レベルで目指すトスの高さ
初心者レベルではトスの高さを、
身長の倍くらいの高さを目安にしてトスを上げるといいです。
自分の身長よりトスが低いと、時間が間に合わず準備が遅れて高い打点でスイングをすることができずネットが増えてしまいます。
身長より高すぎるとボールが落ちてくるのにタイミングが合わず、サーブのリズム
が崩れフレームショットになったりすることもあります。
その為、自分の身長の倍くらいを目安にしておくと、1・2・3のリズムでサーブが打てるようになりやすいです。
トスを上げる方向
トスはボールをまっすぐ上やや前方に投げるようにしましょう。
右利きの方がサーブをする場合は、ネット側の左足より、もう一歩前に向けて
トスを出すと打ちやすくなります。
感覚的には「投げる」というより「ふわっと上に持ち上げるイメージで放る」っという方がいいかもしれません。
トスの高さと投げる位置を意識して、安定してサーブが入るように
取り組んでみてくださいね。