テニス界のバックハンドの割合で言えば両手打ちのほうが圧倒的に多く、
若い学生、女性で片手打ちをしてる方は珍しいなと僕は目を引きます。
でも片手で上手く打てるとカッコいいんです・・・・!
今回はそんな片手バックハンドの打ち方のコツをレッスンしていきます。
目次
テニスのバックハンド片手打ちは難しくない!?
結論から言ってしまうと、あるレベルまでいくと両手打ちもずっと体力的に楽ができるようになります。
そのレベルまでに達するまでは難しいと言えます。
ですが、少しでもそのレベルに到達できるようにいくつかコツを紹介します。
片手バックハンドのスタンスのコツ
・基本的にはクローズスタンス
クローズスタンスにしていたほうが打球前に身体の向きを横向きに作りやすく、ラケットをしっかり振る体勢が作れるからです。
リターン時などで時間的余裕がない場合はオープンスタンスで返球する場合がありますが、
シングルバックハンドの場合は上半身をしっかり捻って上体だけでも横向きを作るようにしないとパワー負けします。
・左足の置き方が重要(右打ちの場合)
基本は踏み込んでからスイングするわけですが、
相手のボールが深くて踏み込めないようなボールが来たときは後ろ足(この場合左足になりますが)を一旦後方に置くようにします。
そうすればボールが深くても右足の踏み込む分の距離が確保できるため返球時にパワーを載せやすいです。
・下がりながら打つ場合は左足荷重のスイングを使えるようにする
状況によりけりですが、常に前足がわに荷重してスイングできるわけではないですね。
右足を時計の針で言うところの7時や8時のところにおいてスイングするということは
ネットにたいして背中をかなり向けてる状態であり、打てるコースが限定されやすいです。
相手のボールが高い軌道で深く入ってくる場合等は左足荷重でも打てるようにしましょう。
片手バックハンドのラケットスイングのコツ
・テークバック時には肩が入ってることがかなり重要
肩が入ってるというのは言葉で言えば簡単ですが、実際にボールが飛んできてたら肩が入ってないことが多いです。
肩とアゴがくっつくくらいを目安に肩甲骨越しにボールを見るような感覚があるといいでしょう。
・テークバック時には利き腕の肘が身体から離れないようにする
利き腕の肘と身体が離れていると、打つ前にもう一度テークバックしがちです。
それは一般的には「二度引き」といって打点が遅れがちになります。
片手バックハンドで打点が遅れがちになるともう大変です。
左手による支えがないからボールを押すことも出来ず・・・
・テークバック時のラケットは寝かせず立てておく
片手バックハンドにおいてラケットをたてておくことは実に理にかなってます。
理由はスライスを使うときにバレにくい!
それともう一つ理由があります。ラケットヘッドの重みを一瞬使ってスイングが可能になるからです。
・打つ前に力を抜いてラケットヘッドを落とす
ラケットをたてたら打つ瞬間にラケットヘッドを落とします。
このときに腕力で落とすのではなく、重力を感じることが大切になります。
(テックバック)オン→(ラケットダウン)オフ→(スイング)オンのような流れで力のスイッチを入れていければ楽に打てます。
・スイングパターンは二種類ほど覚えておく
肘をしっかり伸ばして横気味に振りぬくパターン と
打球時からフォロースルーにかけて肘を曲げながら縦気味にスイングしていくパターン。
ココを使い分けることが出来たら打点の幅が広がります。
・腕の回外動作(スピネーション)にはこだわり過ぎない
腕の前腕部分を回す動作ですが、感じるのは縦系のスイングをするときには意識しなくて十分です。
縦系のスイングは肘を少し曲げながらと先ほどお伝えしてますが、
肘を曲げてこぶしの位置が頭を越える頃には自然と腕の前腕部分は半回転位してます。
前腕部分を回転させずに肘を曲げるほうが不自然なのです。
今画面を見ながらやってみましょう!
右手を前に出して手の甲が上向き・親指が左に伸びてる状態から肘を頭の高さ以上に曲げてみてください
自然と回りますよね!それくらいでいいんです!
・グリップをしっかり握る
ラケットヘッドを落としたくらいから強めに握るようにします。
グリップは強く握るほど前腕部分とラケットの一体感が出てくるのでコントロール性が増してきます。
緩く握れれば鞭のようなしなやかさが生まれますが、コントロールが悪くなります。
強く握って練習して、次第に適切な力の抜き加減を覚えていくのがベターかと思います。
片手バックハンドの身体の使い方のコツ
・踏み込んだ足でしっかり踏ん張る
右利きの方にとって右足になりますが、
地面をグッと押すような感覚があるとその後に行われる運動連鎖に良い影響が生まれます。
・腰を一瞬回すけどすぐ止める意識をもつ
周りっぱなしだと打球時に向かってラケットが加速しません!
回した直後にすぐ止めるような動作が入ることによって、後からやってきたラケットが加速していくのです。
・左手で身体が開かないようにする
ラケットヘッドダウンまでは両手で行うようなイメージで、
前方に向かってスイングする際には左手を離して右手の動きに逆らうように出来れば身体の開きは押さえられます。
何か少しでもお役に立てたのなら幸いです!
投稿者プロフィール
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テニス未経験から2年間でテニスコーチになりました。
現在はテニスコーチ歴17年、年間レッスン開催数は1300回程度の現役テニスコーチです。
プロテニス協会認定テニスプロフェッショナル
GOSEN認定テニスラケットストリンガー