「スイングがうまくいかない」「ボールが思うように飛ばない」など、テニス初心者が抱える悩みはさまざまです。
特にスイングは、テニスの基本でありながら非常に奥が深い技術です。
フォームが安定しないと、力が伝わらず、狙ったところにボールを打つことが難しくなります。
また、間違ったスイングを続けていると、肩や肘に負担をかけて怪我の原因にもなりかねません。
そんな悩みを抱えている方へ、今回は
「失敗しないフォームの基本」として、正しいスイングを身につけるための方法をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、正しいスイングフォームを身につけることができ、思い通りにボールを打てるようになります。
また、怪我のリスクを減らし、効率的な練習方法を学べるので、スイングの安定感が飛躍的に向上します。
テニスコーチ歴17年、年間レッスン数1200回、過去に大会での優勝経験もあり。
その中で多くの初心者が正しいスイングフォームを身につけることで、劇的にプレーの質が向上した事例を数多く見てきました。
経験豊富なコーチ目線で、初心者でも無理なく実践できるスイングフォームのポイントをお伝えします。
目次
「正しいスイングフォームを習得する3つの基本」
正しいスイングフォームを身につけるためには、3つの基本が重要です。
1つ目は「グリップの握り方」、
2つ目は「スタンスの安定」、
3つ目は「体の使い方」です。
これらを意識することで、正しいスイングが身につき、プレーの質が向上します。
以下で、それぞれのポイントを詳しく説明します
「1. 正しいグリップでスイングの土台を作る」
グリップの握り方が安定すると、スイング全体のフォームが安定します。
スイングの力は手元からラケットに伝わり、ボールに伝達されます。
適切なグリップを握ることで、スムーズな力の伝達が可能となり、狙った方向にボールを飛ばすことができます。
具体的には初心者の場合は、「イースタングリップ」をおすすめします。
このグリップは、ラケットの面と手の平が平行になるため、ラケットのスイングコントロールがしやすくなります。
握る際のポイントは、ラケットのグリップの根元をしっかりと握り、手首に無理な力を入れないことです。
「2. 安定したスタンスで正しいスイング軌道を作る」
スタンスが安定すると、スイングの軌道がぶれにくくなり、ミスショットを減らせます。
スタンスが安定していないと、体のバランスが崩れてしまい、スイングの軌道も不安定になりやすいです。
正しいスタンスを取ることで、ラケットを自然な軌道で振り抜くことが可能になります。
具体例として、フォアハンドのスイングでは、「オープンスタンス」と「クローズドスタンス」のどちらでも打てますが、初心者でもオープンスタンスを打てるようになるといいでしょう。
オープンスタンスは足を横に開いた状態で打つため、バランスを保ちやすく、スイングに安定感が生まれます。
特に横に動かれるような場面の時にオープンスタンスが使えると安定した返球が可能になります。
「3. 体全体を使ったスイングで効率的にパワーを伝える」
スイングは腕だけでなく、体全体を使うことで安定し、力強いボールを打つことができます。
腕だけでスイングすると、力任せになりがちです。
腕力が強ければスピードは出ますがコントロールがぜんぜんつきません。
また、腕への負担が大きくなり、テニス肘になったりなどの怪我につながるリスクも高まります。
体全体を使うスイングは、力を効率的にボールに伝えられるため、パワーと安定感のあるショットが可能です。
具体例：フォアハンドを打つ際、後ろ足に体重を乗せてから前足に体重移動しながらスイングします。これは並進運動と呼ばれるもので、後ろから前に進んだエネルギーをボールに加える事ができます。
この時の足のスタンスはさきほどのオープンスタンスではなく、スクエアスタンスと呼ばれています。
更には、肩や腰を半回転程させるのも意識し、腕の振りだけに頼らないことがポイントです。
体重移動をマスターすることで、自然とスイングスピードが上がり、安定したショットが打てるようになります。
「スイングの改善に効果的な練習方法」
正しいスイングを身につけるには、反復練習が必要です。
特に、スイングフォームを確認しながら行う練習は効果的です。
スイングは体に染み込ませることで、試合中にも自然に動けるようになります。
正しいフォームを習得するためには、体に覚えさせるまで練習を繰り返すことが重要です。
具体例：最初は鏡の前でゆっくりと素振りをするといいです。
自分のフォームを見直すことで、改善点に気付きやすくなります。
素振りで良くなってきたら実際に壁打ちや、球出し練習等でスイングを覚えこませるといいです。
壁打ち練習は、スイングフォームの確認に最適です。
壁に向かってボールを打ち、返ってきたボールをスイングで捉えます。
リズムを保ちながらスイングを繰り返すことで、体全体を使ったスムーズなスイングが身につきます。
球出し練習に関しては、投げ手側の精度が悪いとフォームが崩れやすくなるので注意が必要です。
信頼できるコーチや、上級者に球出ししてもらって練習する分にはいいと思いますが、初心者同士では避けた方がいいかもしれません。
失敗しないフォームの基本！正しいスイングを身につける方法：まとめ
- 正しいスイングを身につけるためには、グリップの握り方、スタンスの安定、体全体を使ったスイングの3つが基本です。
- イースタングリップやオープンスタンスは初心者におすすめです。
- 体全体を使ったスイングで、効率的にパワーをボールに伝えられるようになります。
- 練習方法として、壁打ちや鏡を使ったフォームチェックが効果的です。
- 継続的に練習することで、正しいスイングフォームが自然と身につきます。
正しいスイングフォームを身につけることで、テニスがさらに楽しく、充実したものになります。
最初は難しいかもしれませんが、焦らずに練習を続けていくことが上達の秘訣です。
ぜひ、今回の記事を参考に、失敗しないフォーム作りに挑戦してみてください！
投稿者プロフィール
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テニス未経験から2年間でテニスコーチになりました。
現在はテニスコーチ歴17年、年間レッスン開催数は1300回程度の現役テニスコーチです。
プロテニス協会認定テニスプロフェッショナル
GOSEN認定テニスラケットストリンガー
