男子テニス界の四天王(BIG4)とは?最強の4人を詳しく解説!

男子プロテニス界には四天王(BIG4)と呼ばれるプレーヤーが存在します。

4人以外にも素晴らしい選手は多く存在していて、今後も有望な若手選手が新しい時代を作っていくことになるでしょう。

しかし、男子プロテニス界の中で、特に突出した戦績を残しているプレーヤーを「BIG4」と呼んでいるのです。。

今回の記事では男子テニス界の四天王(BIG4)の紹介とその実績やプレースタイルを紹介していきます。

今回の記事でわかること
・男子テニス界のBIG4が誰かわかる!
・BIG4の戦績がわかる!
・BIG4達の各プレースタイルがわかる!
この記事の著者
現役テニスコーチ15年目になります。
好きな選手はロジャーフェデラー。

男子テニス界の四天王(BIG4)とは?最強の4人を詳しく解説!

まず初めに、男子プロテニス界の四天王とは

・ロジャー・フェデラー
・ラファエル・ナダル
・ノバク・ジョコビッチ
・アンディ・マレー

の4人のことを指します。

世界ランキングの1〜4位を4人で占めていた期間が長く、名実ともにBIG4といえる存在です。

それぞれが他の選手を寄せ付けない大記録を達成しており、テニス界の時代を築き上げてきました。

四天王(BIG4)の魅力

BIG4の魅力はそれぞれが突出した特徴・プレースタイルを持っており、
それによって四天王それぞれが得意としてるサーフェスがあります。

それによって四天王同士の試合でもサーフェスによって全く違う展開の試合になったりして、観客を楽しませてくれるところにあります。

大会によって違うサーフェスや、時代によって流行りのプレースタイルが変化していく中でもBIG4のプレースタイルは誰も真似できないと思えるほどのテニスになっています。

それぞれの名前がプレースタイルといえるほど個性があるのでBIG4同士の対戦はとてもワクワクした気持ちにさせてくれます。

四天王(BIG4)達の記録

「グランドスラム」と呼ばれる国際テニス連盟が定めた4大大会がありますが、
2004年から2022年までほとんどの大会でBIG4が優勝もしくは準優勝をしています。

世界ランキング1位も2004年2月〜2022年2月までBIG4のみで、生涯獲得賞金の1位〜4位もBIG4が独占しています。

ここからは4人について詳しく見ていきます。

ロジャー・フェデラー

プロフィール

国籍:スイス
生年月日:1981年8月8日
性別:男
利き腕:右(バックハンド片手)
身長:185㎝
体重:85kg
プロ転向:1998年

「芝の王者」と呼ばれ、グラスコートで絶対的な強さを誇る。
もちろんその他のコートでも強く、史上最強のプレイヤーとして名前をあげる人も多いです。

僕が一番好きな選手です。

※2022年9月15日に引退宣言を発表しました。とても残念です。

実績

ウィンブルドン5連覇(2003~2007)
全米オープン5連覇(2004~2008)
生涯グランドスラム達成(2009)
グランドスラム男子シングルス最多勝利(20勝)

・グランドスラム大会結果
全豪オープン:優勝6回
全仏オープン:優勝1回
ウィンブルドン:優勝8回※ウィンブルドン優勝回数8回は歴代最多
全米オープン:優勝5回

北京オリンピック:ダブルス金メダル
ロンドンオリンピック:シングルス銀メダル

特徴・プレースタイル

フェデラーの特徴は強烈なフォアハンド、片手バックハンド、サーブ、ボレーを駆使した攻撃的な高速テニスになります。

ライジングショットでラリーのテンポを相手に合わせさせずに短いラリーでポイントを取っていきます。

バックハンドスライスでは多彩な回転を駆使して相手を惑わし、チャンスがあればアプローチショットでネットを取りボレーでもポイントを奪います。

攻撃的なテニスのフェデラー最大の強みはサーブの多彩さではないでしょうか。

同じフォームでセンター・ワイド、フラット・スライス・スピンなどを打ち分けていきサービスキープ率が高めていくことでリターンゲームに積極的な攻めに繋げていきます。

ロジャー・フェデラー使用ラケット


ラファエル・ナダル

プロフィール

国籍:スペイン
生年月日:1986年6月3日
利き腕:左利き(バックハンド両手)
身長:85 cm
体重 :85 kg
プロ転向:2001年

クレー・キングと呼ばれるナダルはクレーコートでは圧倒的な強さを誇ります。

年齢的にはベテランの域に達してますが、若手の勢いにも負けないパワフルな選手。

2022年全仏オープン決勝を得意サーフェスもあってか圧倒的なスコアで優勝しています。

2022年全豪オープンと全仏オープンを優勝したことによって、

歴代優勝回数記録が単独トップになりました。

実績

生涯グランドスラム達成(2010)
北京オリンピック:シングルス金メダル
リオデジャネイロオリンピック:ダブルス金メダル

■グランドスラム大会結果
全豪オープン:優勝2界
全仏オープン:優勝14回
ウィンブルドン:優勝2回
全米オープン:優勝4回

特徴・プレースタイル

ナダルの特徴は強烈なトップスピン、守備範囲の広さ、粘り強さ、逆クロスフォアハンドになります。

クレーコートではトップスピンはより弾み、強いショットは威力が抑えられるため
強烈なトップスピンショットを打ち、粘り強く、守備範囲が広いナダルの独壇場になります。

トップスピンで相手の位置を下げていき、強烈なショットでポイントを奪っていきます。

エンドラインでのストロークがメインのプレイヤーでしたが、
近年はネットプレーでポイントを取る割合も増えてきています。

ラファエル・ナダル使用ラケット

ノバク・ジョコビッチ

プロフィール

国籍:セルビア
出身国:セルビア
生年月日:1987年5月22日
利き腕:右利き(バックハンド両手打ち)
身長:188 cm
体重 :75 kg
プロ転向日:2003年

2022年の1月に行われた全豪オープンまでは、グランドスラム優勝回数歴代1位を誇る最強のオールラウンドプレーヤーでした。

優勝回数でいえば全豪オープンがBIG4の中でも多く、
「ハードコートの王者」と言えます。

実績

ATPツアー・ファイナルズ:優勝5回
北京オリンピック:シングルス銅メダル
歴代最多7度目の年間最終世界ランク1位を達成(2021)

■グランドスラム大会結果
全豪オープン:優勝9回
全仏オープン:優勝2回
ウィンブルドン:優勝7回(NEW!2022年ウィンブルドン優勝)
全米オープン:優勝3回

特徴・プレースタイル

ジョコビッチは弱点を探すのが難しいほどの万能プレイヤーです。


ハードコートでは難しいスライドフットワークを使いこなし、
コートカバーリング能力、正確なショット、バックハンドでも攻めれるところが特徴になります。

きわどいコースにショットを打ち込んでも追いつき、正確なショットで打ち返してくる。
バックハンドはフォアハンドと差の少ないので、左右どちらに打ち込んでも逆襲される可能性があります。
また、リターン能力も高いのでリターンエースでポイントを奪うことも多いです。

ここぞというポイントでの勝負強さでポイントを落とさないので、現在の優勝回数を誇っています。

ノバク・ジョコビッチ使用ラケット

アンディ・マレー

プロフィール

国籍 :イギリス
出身国:イギリス
生年月日:1987年5月15日
利き腕:右利き(バックハンド両手打ち)
身長:191 cm
体重 :84 kg
プロ転向:2005年

オリンピックで唯一シングルスを連破している。
前述3名より劣る印象を持たれがちだが、実力は堂々のBIG4と言えます。

実績

ATPツアー・ファイナルズ:優勝(2016)
ロンドンオリンピック:シングルス金メダル、ミックスダブルス銀メダル
リオデジャネイロオリンピック:シングルス金メダル

■グランドスラム大会結果
全豪オープン:準優勝4回
全仏オープン:準優勝1回
ウィンブルドン:優勝2回
全米オープン:優勝1回

特徴・プレースタイル

マレーはテニスIQが高くクレバーなテニスが特徴です。

相手の弱点を攻め込んでいくこともできれば、守りから正確なカウンターショットでもポイントを奪います。
特にロブショットはBIG4の中でも一番うまいと言えるでしょう。

ベースライン上でのテンポの速いプレーをベースに相手に合わせてプレースタイスを変えていけることができる。
バックハンドはマレーの強みの一つであり、ミスが少なくストレート、クロスに打ち分けることで相手を揺さぶっていける。

リターン技術も高く、中途半端サーブを打つと強烈なリターンショットでエースを取ってしまう。

アンディー・マレー使用ラケット

まとめ

BIG4についてまとめていきましたがいかがだったでしょうか。

テニスのシングルスは非常にハードな部類の競技になりますが、

今回の四天王(BIG4)達は全員が30オーバーのキャリア的にはベテラン勢となります。

まさに今の男子テニス界を引っ張っている存在ですね。

ニュージェネレーションと呼ばれる10-20代のテニスプレーヤーたちと比較するとフィジカルが落ちていく年齢となりますが、ベテランの経験が彼らの勢いを抑えているのですね。

こうした現状を見ると
「テニスというスポーツは、若手には体力やパワーがあるけどそれだけでは勝てない」という事がはっきりわかりますね!

僕もBIG4と同じような年代なので、彼らの活躍は僕自身に希望をくれますw

今はベテランプレイヤーと呼ばれることありますが、まだまだ世界のトップの戦いには目が離せませんね。

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