夏の日差しはテニスにおいて考慮しなくてはならない問題です。
テニスと言うと、インドアもありますが、基本的には屋外アウトドアスポーツでもあります。
学生のテニス部と言えば、真っ黒に日焼けをしているイメージがありますよね。
僕の学校でも皆そうでした(笑)
初めの内はしっかりケアする方もいるのですが、
夏の屋外のテニスは日中紫外線をめいっぱい浴びてしまい、
だんだん諦めて日焼をしてしまうんですよね(笑)
ただ、日焼けをするだけなら健康的な印象なのですが、紫外線は日焼けだけでなく体に悪影響を与えてしまう恐れがあり、長きにわたって浴び続けることは心配です。
そこで今回の記事では、日焼け止めの役割と効果、日焼け止めの選びかたについて紹介します。
・日焼け止めの役割
・日焼け止めの選び方
一日の大半を外で仕事するテニスコーチです。
腕、足は真っ黒ですが、せめて顔だけはしっかりと日焼け止めで対策してます
目次
日焼け止めの役割とは?
日焼け止めは、日焼けを防ぐ事を目的としていますが、
一番の目的は肌を紫外線から守る事です。
紫外線に関して細かく解説した記事は
紫外線は人の体にとって悪影響を及ぼします。
ダメージを蓄えさせないように日焼け止めによる紫外線対策が必要となってくるのです。
ここでは、紫外線が及ぼす悪影響と日焼け止めの効果について簡単に説明をします。
紫外線が及ぼす肌への悪影響
紫外線の種類
紫外線にはUV-A UV-B UV-C と3種類があります。
・UV-A
最も波長が長く 雲やガラスも通過します。
肌の真皮にまで届き紫外線の中では最も照射量が多いです。
・UV-B
Aの次に波長が長く 肌の表面に達します。
地上に到達する量は多くないものの、皮膚ガンなどの原因となることもあります。
・UV-C
最も波長の短い紫外線です。
地上まで到達しないので、今の所は直接的な影響はありません。
紫外線の肌への影響
紫外線は悪影響だけではありません。
実は人体に必要な働きもあり、ビタミンDの合成です。
ビタミンDはカルシウムの働きを助け、健康な骨に保つことに役立ちますが
、紫外線はそんなビタミンDの合成を促進する作用があります。
しかし、長期にわたり浴び続けると肌や目などに悪影響が及びます。
紫外線の影響で起こる肌の急性反応として、
日焼けや日光蕁麻疹、
慢性反応として肌の老化(シミ、しわ、そばかす、くすみ、たるみ、毛穴の開き)やがん化などがあります。
紫外線は肌への影響があることから、やはり予防が大切だということが分かりますよね。
日焼け止めの効果と種類
紫外線によるダメージを蓄えさせないための日焼け止めですが、
どのような効果があるのか?
たくさん種類がある中でどんな物を選べば良いのか?をここでは説明をします。
日焼け止めの効果
よく見かけます日焼け止めに記されているPAとSPFの表示。
こちらの表示が何を表しているのか知っていますか?
PA(Protection grade of UV-A)の略
UV-Aを防ぐ効果を表します。
紫外線を浴びてから肌が黒くなるまでの時間をどれだけ遅らせられるかを、測定したものです。
「+(プラス)」から「++++」の4段階で表されていて、「+」の数が多いほど、効果が高くなります。
SPF(Snu Protection Factor)の略
UV-Bを防ぐ効果を表します。
紫外線を浴びてから肌が赤くなるまでの時間をどれだけ遅らせられるかを、測定したものです。
数値で表され値が大きいほど効果が高い事を表し、最大の数値は「50」で、それ以上のものは「SPF50+」と表記されます。
日焼け止めの成分と役割
日焼け止めの成分で紫外線をカットする役割をするのが紫外線吸収剤と紫外線散乱剤です。
この違いを知っておくと日焼け止めを選ぶ時に役立ちます。
紫外線吸収剤
肌の上で紫外線を吸収し熱エネルギーに変えるもので、
紫外線を防ぐ効果が高く、塗り心地が良いなどのメリットがありますが、
肌に合わない人もいます。
紫外線散乱剤
細かい粒子によって紫外線を反射、散乱させるもので、
白浮きしやすいですが、肌への刺激は比較的少ないです。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤には、それぞれのメリットとデメリットがあります。
日焼け止めを選ぶ時にどうしても、SPFやPAの高いものを選んでしまいますが、
自分の肌に合うかどうかを確かめて選ぶことが重要です。
日焼け止め選びかたのポイント
自分に肌に合った日焼け止めを選ぶことが前提ではありますが、
ここでは選ぶポイントを3つ紹介します。
1.SPF30 以上の日焼け止めを選ぶ
屋内でのテニスなどは、SPF20~30で良いと思いますが、
屋外で行うテニスの場合はSPF30~50+を目安に。
下地の化粧品に日焼け止めを使って、日焼け止め効果のあるファンデーションを塗るとさらに相乗効果があるのでは?
と思われるかもしれませんが、
肌に日焼け止めを重ねて塗っている場合はSPFの高い方の数値が目安となります。
例えばSPF30の下地にSPF25のファンデーションを塗ってもSPF50+にはならないという事です。
2.刺激成分の少ない物を選ぶ
肌を守るために日焼け止めを使うので、なるべく刺激成分の少ない物を選びましょう。
紫外線吸収剤を使った物は肌あれを起こしやすい場合があります。
紫外線散乱剤のみ使われている日焼け止めは、肌への負担は少なく肌トラブルは起こりにくので、
特に敏感肌の方やお子様にはこちらをおすすめします。
しかし、汗や水、擦れに弱い製品も多くテニスプレー中には、
こまめに塗り直すことが必要になります。
3.SPFやPAの数値だけで選ばない
SPFやPAは数値が高いほど紫外線を防ぐ効果が高いのですが、
肌への刺激が大きくなることがあります。
また、SPFやPAの効果を得るには正しい量を塗ることが必要です。
説明書に記載があればそちらの量を、なければ目安は1グラムです。
[日焼け止め化粧品を、1平方センチメートルあたり 0.2グラムを塗ることを前提で、紫外線カット効果が設定されています。]
引用:東京都健康安全研究センター
これを顔全体に当てはめると約1グラムとなり、
最低これだけの量を塗らなければ、
紫外線カットの本来の効果が発揮されないということになります。
しっかりとした量を塗りましょう。
おすすめの日焼け止め
最後に日焼け止めのおすすめを紹介しておきます。
とにかく大容量!僕が知る限り圧倒的にコスパがいい商品になります。
デメリットとしては、塗った場所が白くなりやすい事ですが
その点が気にならない方はおすすめです。
コスパがいい分、こまめに塗りなおせていいですね。
白く残らないタイプの日焼け止めとして重宝します。
結構みずみずしいタイプなので塗りやすく、時間がないときでもさっと塗れます。
徹底的に肌の事を守るのであれば、これ。
当然白くなりにくく、更にスキンケア成分まで入っており価格に見合った日焼け止めとなっています。
まとめ
テニス中の日焼け防止に日焼け止めの役割と効果、選ぶポイントを説明しました。
紫外線から肌を守る日焼け止めです。
大事なことは、自分の肌に合うかどうかを確認した上で、紫外線カットの効果を得るために、正しい量を塗ること。
テニス中は、汗をかくことで日焼け止めが落ちてしまうので、こまめに塗り直しをすることです。
夏だけでなく、紫外線は一年を通して降り注いでいます。
屋外テニス中は春、秋、冬でも日差しの強い時には日焼け止めを塗って日焼け防止をしましょう。
投稿者プロフィール
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テニス未経験から2年間でテニスコーチになりました。
現在はテニスコーチ歴17年、年間レッスン開催数は1300回程度の現役テニスコーチです。
プロテニス協会認定テニスプロフェッショナル
GOSEN認定テニスラケットストリンガー