こんにちは。久しぶりの更新となりました。
今回の記事はテニスのプレー中におけるポジショニング・・・つまり自分の立ち位置について色々と書いていきたいと思います。
まえおきですが、
例えば自分が何らかのミスショットをしてしまったとしましょう。
このミスショットの原因は様々あるとは思います。
技術的なミスショットだったりとか。。
しかし、それらのミスショットの中にはポジション(立ち位置)を少し工夫するだけで劇的にプレーのしやすさが変わってミスが減る場合もあるのです。
そして、忘れてはいけない事がありますが
自分が打ったショット(ダブルスの場合はペアが打ったショットでも)の後には
その打ったコースから返球される球に備えた最適なポジション(立ち位置)があるわけです。
そこに瞬時に判断・・・そしてスムーズにすばやく移動することが優れたポジショニングの取り方となるのです。
なので、今回の記事を一通り読むことによってテニスレベルがアップすること間違いなしだと思います!
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目次
ポジションについて
ポジショニングにはざっくり分けると3つのゾーンがありますが、僕は更に細かく分けて4つにしました。
それは
ディフェンス
ニュートラル
オフェンス
フィニッシュ
の四つになります。
ココからは一つ一つのポジション(ゾーン)についてメリット・デメリットを説明していきます。
ディフェンスゾーン
ここはおよそベースラインから後に1メートル以上下がったところの場所をいいます。
メリット
・ベースライン後方にいるので打たれた後に時間的余裕が生まれやすい
相手の球が多少速くても後に下がっていることによりこっちに来るまでに時間がありますよね。そうなると少し落ち着いてボールを打つことが出来ます。
・ベースライン後方にいるので相手のショットの威力が軽減した状態のときに打てる
相手のショットはこっちのコートで一度弾み、そして落ちてくると思います。
このポジションにいると相手の球は比較的、バウンドした後のおちてくるボールなので勢いが多少落ちてるわけですね。相手の球の勢いは利用して打てないけどボールに押される心配が少し減ります。
・深い球が入ってきても技術的には返球しやすい。
ベースラインの近くに立っている場合、相手の深い球はつまり自分の足元付近でバウンドするわけですから、こちらは上がり際のボールを打たされます。
これはディフェンシブなライジングショットになりますが、技術的には難しいほうです。
このショットになれていないと返球が甘くなりやすく、次のボールでしとめられてしまう場合があります。
下がっていればそういうショットを強制させられなくなるメリットがありますね。
・自分が打った球はバックアウトになりにくい
相手のコートまでが遠いのでバックアウトになり難いといえます。
・自分から力強くスイングしていければ球のノビがいい。
物理的に考えてみてもらえれば納得してもらえるかと思いますが、
相手コートの同じところにバウンドするとして
近い場所からそこにバウンドするよりも遠くの場所からの方が2バウンド目の地点が違いますよね。
ノビがあるほうが相手は振り遅れやすいわけなので優位性があります。
デメリット
・しっかり打たないと自分の球が浅くなりやすい。
中途半端に打つだけだと浅くなりやすいです。
球が浅くなった場合次の球が厳しくなることがあります。
・ドロップショットに弱い
下がっている分、ドロップショットをされた際に結構遠いです。
ドロップショットの上手い相手と戦う場合は注意が必要になるかと思います。
・浅い球に弱い
ドロップでなくともあいての浅い球に対して完全にポジションに入れない状態で返球を余儀なくされることがあります。
・アングルショットが打ちにくい
後に下がっているということは角度をつけてショットが難しくなります。
・守備をしなくちゃいけない距離が広くなる
コレに関して一長一短ですが、下がった分
相手の角度があるショットに対して時間があるけど、その打点に入るまでの距離が遠くになります。
時間的余裕はあるけど体力は消耗しやすいといったとことでしょうか。
・ネットプレーに弱い
自分とネットまでの距離が遠くなっている分、相手にネットまで出てこられるとパッシングショットが効かないことがあります。フットワークの良い相手だとロブをあげても追いつかれやすいといえるでしょう。
ニュートラルゾーン
ベースラインのほんのすぐ後になります。
テニススクールだと基本はこの辺りで打つストロークの球出し練習が多いのではないでしょうか?
メリット
・ドロップにも対応できる
ほんのわずかとはいえ距離を前にした分ドロップに対応しやすくなります
・浅い球にも対応しやすい
浅い球にたいしてそのままアプローチショットを仕掛けることが出来ます。
・守備する範囲が狭くなる
少し前にいる分、自分のカバーするコートが狭くなります。
しかし時間はないので素早く動けないといけない分、フィジカルが必要になると思います。
・チャンスを作るショットが生まれやすい
ベースライン付近にいるので、返球時間が早まり
相手の時間を奪えるので、良いコースが打てればチャンスボールが来るかもしれません。
・攻撃的なストロークであればエースを狙える場合がある
なかなかないことですが、一応書いておきます。その分リスクは強まりますが。
デメリット
・深い球を返球する場合技術が必要
ゆっくりな深い球であれば下がって返球も可能ですが、早くて深い球はライジングショットを要求されますのでミスショットが出やすくもなります。
・相手からの返球に時間の余裕はない
時間的余裕はさほどないので打たれたコースをすぐに判断して素早く動いて打点に入らなければ良い球が打てません。
その為、相手コースの読みと瞬発力とライジングショットを要求されるポジションといえるかもしれません。
・振り遅れやすい
技術的な部分に繋がりますが、時間がないのでテークバックを早くしつつ素早さが必要ですね。
オフェンシブゾーン(もしくはアタックゾーン)
ベースラインとサービスラインの間のゾーン。
ベースライン後方ではディフェンシブと呼んでいますので
わかりやすくするために、この場所をオフェンシブゾーンとしておきます。
通常は「デッドゾーン」と呼ばれていますが、
それは相手の返球をその場所で待っている場合はデッドゾーンになってしまいます。
相手の甘い球に対して自らそのゾーンに入り込んで打つような場合はオフェンシブゾーンとなるのです。
メリット
・相手の時間を奪える
コート内からのショットなので次の相手の時間を奪うことが出来ます(つまり自分の時間も少なくなるので注意しましょう)
良いコースに打てればそれだけでエースになるかもしれませんし、返球されても相手は良い体勢で打ててないので自分に主導権がある状態といえます。
・ネットプレーに移行しやすい
オフェンシブゾーンからの打球後はネットに近いのでそのままネットに詰めることが可能になります。
・角度がつけやすい
ネットに近いほうが角度のついたコースが打ちやすいといえます。
しかしボールを飛ばす距離は必然的に短めにしなければいけないため回転量などを増やしたり、ボールの軌道を低くする等の技術が必要です。
・ドロップショットが決まりやすい
コート内からのほうが相手コートにバウンドするまでの時間が早いためドロップを打った場合追いつかれない場合があります。
更に、コート内からのショットは相手からするとエース級のボールを警戒してることが多い為
普段よりも後に下がっていたり、深い球を警戒していたりするのでドロップは有効だったりします。
デメリット
・カウンターショット(切り返し)をされた際に厳しい
守りには適さないポジションなのでココでの攻撃が甘くて相手からカウンターをされてしまうと逆転されてしまう場合もあります
・バックアウトになりやすい
コートの中からのショットなので普段どおりに打つとバックアウトしてしまいます。
短い距離だけど自分が優位に立てるショットを打たなくてはなりません。
・ネットミスになりやすい
この場所でネット高い軌道を通すバックアウトになる可能性があるのでショットは低めの軌道が要求されます。
狙いすぎてネットミスになる場合もありえます。
・その場所に居続けると「デッドゾーン」になる
フィニッシュゾーン
サービスラインからネットまでの場所
基本的にはオフェンシブゾーン→フィニッシュゾーンのような流れの方が自然です。
しかし、状況次第ではニュートラルゾーンから来てもいいと思います。
ここではポイントをすぐに終わらせることが要求されます。
メリット
・相手の時間を一番奪える
相手のショットに対してすぐに返球できるため、相手は次のポジションに戻りきる前に次のボールが来るためこちらは優位に立ちやすいです
・角度が一番つけやすい
ネット付近からのショットはもっとも角度がつけやすくなります。
・スピードが速くなくてもポイントを取りやすい
時間を奪っている為ショットスピードでポイントを取りにいかなくても、コースだけでエースが取れます。
・心理的プレッシャーを与えられる
相手からすると甘い球は打てず、ロブで交わすか勝負するかしかない為プレッシャーがかかります。それによって不自然にミスも発生しやすくなりポイントを取れることもあります
・↑つまり得点を取りやすい
一番攻撃的な形なのでリスクはあるものの有利に立ちやすいポジションです。
デメリット
・ポジションが甘いとサイドを抜かれる場合がある
立ち位置の判断が甘いと厳しいパッシングショットが来た際に痛い目にあいます。
・ロブで抜かれる場合がある
ネットに詰めすぎている場合ロブがとれない可能性があります。
相手の状況次第でどれくらい詰めるかの判断がシビアに必要です。
・攻撃が甘いと切り返されて失点する場合がある
ネットプレーが甘くて相手に時間を与えてしまうと逆襲を食らう場合があります。
まとめ
縦のポジションにはそれぞれこのようなメリット・デメリットがあります。
自分はどのくらいのポジションで戦うのが調子いいのか とか
相手のストロークの威力とかを考慮して前後の工夫をしてみたいとこですね!
コメント
解りやすい!