テニスラケットのスペックの見方をチェック!

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テニス初心者の方向けの記事になります。

テニスラケットにはさまざまなスペックが用意されています。

おそらく、初心者は何を基準にしたらいいかわからないと思います。

今回の記事ではより細かく解説していきたいと思います。
マニアックな部分を考慮してラケット選びの参考にしてもらえればと思います。

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テニスラケットのスペックの見方をチェック!

たくさんのチェック項目がありますが、ここを詳しく慣れればその後のテニス人生に大きくプラスとなります!

ラケットスペックの項目

ラケットのスペックには

・重量
・フェース面積(ラケット面の大きさ)
・ラケットフレームの厚さ
・グリップサイズ(グリップ部分の太さ)
・ラケットのバランス(重心)
・ラケットの長さ
・ストリングパターン(ガットの本数)
・推奨テンション(ガットを張る強さ)
・ラケットの硬さ(打球感)

があり、テニス経験者としてはこの部分を考えるようになるといいと思います。

各スペックの説明

これが全てではありませんが自分のテニスをする上で判断材料に出来ると思います。

各スペック 影響すること  
ラケットの重量 ボールの飛び 打球時の面の安定感 ボールの重さ
ラケット面の大きさ ボールの飛び 振りぬきやすさ コントロール
フレームの厚さ ボールの飛び 振りぬきやすさ 打球感
グリップサイズ 手首の可動域 打球時の面の安定感 握りやすさ
バランス(重心) 打球時の面の安定感 初動時の機敏さ ラケットの操作性
ラケットの長さ 振りぬきやすさ 初動時の機敏さ ラケットの操作性 
ストリングパターン ボールの回転量 打球時の面の安定感 コントロール
ラケットの硬さ ボールの飛び 打球感 手首・肘のケア
推奨テンション ボールの飛び・回転量 打球感 手首・肘のケア

一個ずつ説明していきます。

〔ラケットの重量]

重くする分だけボールにパワーが出ます。

打球時のラケット面が安定しやすいです。ただし、重たくなったラケットを扱える為の筋力と技術力が必要だと思います。

ちなみに、スイング中の重さの事をスイングウエイトといいますがラケット自体のバランス(重心)にも強く影響してるので重量があるラケットでも振ってみたら意外と重く感じないラケットもあります。その逆も然りです。

なので実際に振って使ってみることが大切ですね。

メーカーの中でスイングウエイトまで表記してあるのはプリンスくらいですから一般的にはラケット重量の影響は上記の事で解釈して良いというのが僕の考えです。

〔ラケット面の大きさ]

一般的に大きいほどボールは飛びますがコントロールがし難く、狭いほどボールは飛ばないがコントロールはしやすいといわれています。

これは打球時の一瞬にガットがボールに押されて、大きいラケット程ガットが大きくたわむ結果コントロールに誤差が出るようです。

あと大きいラケット程、空気抵抗があるので振りぬきやすさに影響します。

屋外コートの風の強い日でのプレーは特に感じると思います。笑

[フレームの厚さ

フレームが厚いほどボールにパワーが出ます。

イメージとしては漫画ワンピースのウソップが武器として使ってるパチンコのフレームを想像してください。笑
薄いと折れちゃいそうですよね。

全てではありませんが一般的には厚くするほどフレームは硬くなるので打球感にも影響します。

振りぬきやすさも面の大きさほど影響はないですが関係してます。

[グリップサイズ]

主に日本では「G0・G1・G2・G3・G4」がありますが、手の大きさからみると女性はG1・男性はG2が平均といわれているようです。

細いほうが手首の可動域が広がる為、柔らかいタッチやリストを最大限効かせた球を打つことが可能です。

しかし可動域が広い分、手首を変に動かしてしまう方は太くしておいたほうがいいかもしれません。

余談ですが、グリップサイズはたった3mm刻みの違いなのにそれを感じ取る手のひらの感覚ってすごいんだなぁって思います。

[バランス(重心)]

ラケットの重心が 先端より・中心付近・グリップより かどうかです。グリップから●mmのところでラケットを平行にして支えたときに釣り合うかです。

数字だけだとわかりにくいので先端が重たく感じるかどうかで判断するといいです。

先端が重たく感じるラケット(トップヘビーといいます)のほうがスイングの際に遠心力が効いてサポートしてくれます。

結果ボールにパワーが出ます。

またトップヘビーのラケットはスイングウエイトが高い為、打球時の面が安定しやすいです。

しかしラケットに振り回されやすい為、テークバックなどの初動作の際に動きが遅くなりやすいともいえます。

なのでボレーヤーには不向きといわれています。

[ラケットの長さ]

これもまた遠心力に関係してくることですね。

あと、ほんの気持ち遠いボールを返せるようになるというところです。笑

でも1cm増えるかどうかの部分なので僕個人としては長さは全然気にしていません。

[ストリングパターン]

これはラケットにガット(ストリング)が「縦何本・横何本」通っているかの数値です。

よく「面が粗い(本数が少ない)・面が細かい(本数が多い)」という表現が使われています。

細かい(本数が多い)とその分ボールを打つ際にガットがボールに触れている面積が多いのでたわみが少なく、コントロールしやすく強いボールもしっかり受けれます。

粗い(本数が少ない)とガットがボールに触れている面積が少ない為、ボールにガットが食い込みやすいため回転量をサポートしてくれます。

反面、たわみが大きくなる為コントロールや強いボールに関しては良い影響があるとは思えません。

[ラケットの硬さ]

この部分はボールの打球感に非常に影響があります。

硬いとボールの打球感も硬くなり打球時の球離れが早い感じがします。

柔らかいと打球感も柔らかくなり打球時にはホンの気持ちボールを掴んでいるような感じです。ソフトテニスのボールを打ったときのようなボールの乗っかり感ですね。

当然、硬いほうが衝撃が自分に多く伝わるのでもしも手首・肘・肩を痛めているのであればケアの為、柔らかいラケットにした方がいいと思います。

[推奨テンション]

選んだガットを一般的には「何ポンド」で張りあげるかで打球感やボールの飛びが変わってきます。

ラケット個々に推奨テンションがあり、その範囲内であればそのラケットの性能が一番発揮されますよって事になります。

また、ガット自体にも推奨テンションがあるので少しややこしくなりますね。

でも100インチ前後のラケットであれば50ポンド前後を標準として55ポンドを超えるなら硬めで、45ポンド前後は柔らかいといった感じになります。

硬く張るとその分打球時のたわみが小さくなる為にボールの飛びを抑えれて、緩く張るとその逆といったところです。

なのであまり回転をかけずにフラットにボールを打つ方は硬く張って飛びを抑え、

反対にスピンを掛けてボール打つ方は空気抵抗で下に落下するのが早く浅くなるのを防ぐために緩めに張ったりなどの調整をするといいです。

これもまた硬く張る程、手首・肘・肩に衝撃が多く伝わるのでその部分で不安に思っている方は緩く張るのが無難です。

以上が細かい説明になります。かなりマニアックだったと思いますが、自分らしいプレーをする上では欠かせない要素です!

外見からラケットのスペックを判断してみる

見た目でどんなタイプのラケットか判断してみましょう!

ヨネックス(YONEX) S-フィット ラディア SFR 327 マゼンダ G1

例えばこの

ヨネックス Sフィットラディア というラケット

重さ270g ラケット面105インチ フレーム厚26mm~28mm バランスポイント(重心)335mm
長さ27.25インチ(69.215センチ)ストリングパターン縦16×横19

と記載されています。

このラケットは
重量が軽く扱いやすいけど、

軽いだけだとボールの飛びが悪いからラケット面を大きめに作ってボールを飛ばせるようにしているのかな。

そしてちょっとフレームを厚めにして、ラケットを少し長くして先端を重たくすることによってスイングした際のパワー不足をサポートしてくれそうだな。
ストリングパターンはそこまで細かいわけでもないけどラケット面が大きいから早く振りすぎるとコントロールが効かない気がするなぁ。

フレーム自体はやや硬そうだなー(だけどこのラケットは別パーツで柔らかい打球感にする事が出来るみたいです)

といったような事がなんとなく予想できます。

あくまでも数字と見た目の判断ですから実際に打ってみて多少変わります。

まとめ

っということで

自分の長所を伸ばすか短所を補うか考えてみるといいです!

ストロークに今よりもパワーが欲しいなら少しだけフレームの厚いラケットにしてみたり
コントロールを重視するなら面を小さくしたり
スピンの掛けすぎでボールが浅くなりやすいならテンションを緩く張ってみたり

この記事を読んでくれた方のプレーが少しでも向上したら僕はうれしいです!

読んでいただきありがとうございました。

以上のスペックを意識的に気をつけるとかなり違いが出てくるのがわかると思います。

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