〔テニス〕オープンスタンスで打つストロークの身体の使い方

こんにちは!

いきなりですが、テニスはオープンスキルと呼ばれるタイプの競技です。

なので、実際に打ち合ってみると

一球一球飛んでくるボールが変わりますよね。

毎回パターンを同じに出してくれる球出しボールの練習ならば常に同じように打てるかと思います。

しかし、毎球スピードもコースも軌道も回転量も微妙に変化しているボールに対応するには

基本としてずっと練習しているであろうスクエアスタンスだけでは対応し難くなってきます。

初心者はぜひこの壁を突破してほしいと思います!

そこで今回は自分の中に新しい風を起こす一つとしてオープンスタンスでのショットも取り入れてもらえればいいと思うのです。

オープンスタンスを覚えるとラリーがグッと楽になること間違いなしですよ!

《関連記事》

フォアハンドストロークのスクエアスタンスで注意したい下半身の使い方

オープンスタンスとは?

まず初めにオープンスタンスについて説明します。

スタンスはいくつかありまして

クローズ・セミクローズ・スクエア・セミオープン・オープン・リバースオープン(言葉がないので独自にこうつけました)

の6種類あります。

オープンスタンスは時計の針で言うところの

3時台と9時台に足がセットされている状態のスタンスになります。

一方、スクエアスタンスは6時と12時にセットしてる状態になります。

ネットに対して両足を横にしているのがオープンスタンス

ネットに対して両足を縦にしているのがスクエアスタンス

という風に覚えておきましょう!

他のスタンスはまた別記事でまとめたいと思います。

オープンスタンスのメリット

・打つコースが予測されにくい

しっかり肩の入ったオープンスタンスはどこにでも打てる余裕があるので相手からするとコースがわかり難いです。

・身体全体の捻り戻しを使ったショットが打てる

オープンスタンスはスクエアスタンスに比べると身体全体の捻り戻りを使ったショットがしやすいので良い球が打てます。

・横に走らされたボールに対して得意

横に走らされたボールを踏み込んでしまうとコートの外に向かって力を出すような形になってしまいます。

オープンスタンスなら前方向・クロス方向にもしっかりした球が打てます

・打球後のコートカバーリングに優れている

踏み込んで打たない分、次のフットワークに向けて移行したすいです。

特にコートの外に追い出された時は返球後はセンターに戻りたいわけなので

オープンスタンスが適しているといえます。

・オープンスタンス→○○という応用が利きやすい

僕的にはここが一番大事だと思っています。

応用になりますが、例としてオープンスタンス(右利きとします)を作ります。

そして飛んできたボールが・・・

①その場で打てるなら・・・足を踏み込まずに打つ(通常のオープンスタンス)

②ボールが遠い場合は・・・左足を地面から浮かせながら打つ(右足で軽く地面を蹴るような動作があると更にいいですが)

③ボールが更に遠い場合・・・左足をボールの方向に踏み込みながら(この場合は右方向)打つ

④ボールが懐に近い場合は・・・右足を左後方に逃がしながら打つ

⑤ボールが更に懐に近い場合・・・左足を一歩左に逃がしてから右足を左後方に逃がしながら打つ

⑥ボールが深い場合は・・・右足を後に下げて打つ

⑦ボールが更に深い場合・・・右足を下げて左足をあげながら打つ(右足で軽く地面を蹴るような動作があると更にいいです)

⑧ボールが浅い場合は・・・左足を踏み込んでから打つ(スクエアスタンス)

というように色んな状況に合わせて変化させることが可能になります。

もっと素早く動けば極論全部スクエアスタンスでも取れるかも知れませんがそれだと忙しすぎるので僕はやりません。

オープンスタンスのデメリット

・身体を上手く使えないと威力が出ない

腕力だけで飛ばせちゃう人もいますが、捻り戻しが重要なのでそれが出来ないとボールに勢いが出ません。

・威力のないボールが飛んできたときに前のめりになりやすい

踏み込めそうなボールなのにスタンスを切り替えず踏み込まないまま打とうとすると身体が前に泳ぎます。オープンスタンスしか頭にないとこういうミスが多発しますのでケースバイケースだということを理解することが必要ですね。

メリットに対してデメリットの方が少ないし、このスタンスの使いどころと身体の使い方さえ覚えてしまえばデメリットは解消されます!

オープンスタンスの身体の使い方

身体の使い方・・・特に腰~下半身にかけての動かし方が重要になってきます。

それを覚えていきましょう。

※右利きフォアハンドストロークとした場合です。

①両足を肩幅よりもやや広いくらいでオープンスタンスにセットしてしっかり停まります。

このときの右足のつま先は真横に向かず、斜め前くらいにセットできていると良しです。

②骨盤の位置を下げながら骨盤を右に捻ります。(テークバック時)

極端にどっちかに傾かないように骨盤の位置を下げていきましょう。

この状態が出来ていると膝は曲がっていると思います。

特に骨盤を捻った際に右足の膝が外に流れないように注意します。

このとき体重は左足4:右足6くらいの荷重になっているといいと思います。

そうすると左膝の方が右膝に比べると曲がっていると思いますがそれが大事です。

捻った結果として、左足のカカトは浮くようになってるのがベストです。

③右足側の地面を力強く蹴り、腰の回転運動が始まります(フォワードスイング時)

地面を蹴る(右膝が伸びていく)結果、エネルギーの溜まっていた骨盤が前方に向かっていきます。

④骨盤は前に向いたら(捻る前の状態くらいに戻ったら)それ以上回さないくらいでストップします(インパクト時)

ここで右足のカカトを地面につけたままインパクトを向かえてしまうとせっかく良い感じに溜まってたエネルギーが十分にボールに伝わらないまま打ってしまうことになります。しっかりとカカトを意識しましょう。インパクト時の荷重はおよそ5:5くらいになるようなイメージです。

⑤左足荷重にしつつ、右足のカカトはあげる(フォロースルー時)

およそ 左足6~7:右足4~3くらいの荷重になるくらいのイメージで終わります。

そのような荷重になる為には右足のカカトが上がっている必要があります。

以上です。まずは素振りでいいのでゆっくり動きを確認して一連の流れの中で行えるように出来るといいと思います。

↑()内の単語はラケットの状態についてですが詳しく知りたい方は

ストロークでのラケットの動かし方を4つの動作に分解して解説(フォア・バック)

に書いてありますので参考にしていただければと思います。

オープンスタンスの練習法

正確に球出しを出せる人であれば2人組みになり、上記で覚えたオープンスタンスの身体使い方とスイングの打点の場所に手出しでボールを出して踏み込まずにその場で打つ練習法がもっとも最初はいいと思います。

慣れてきたらわざと横のほうに出してあげて、今の身体の使い方が出来るか試してみるといいです。

オープンスタンスの使いどころ

①横に走らされたとき

横に走らされたコースのボールは返球したい方向に足を踏み込むことが出来ません。

なのでオープンスタンスで返球できるといいでしょう。

セミクローズスタンスでも返球は出来ますが戻りが一歩遅くなりがちです。

②相手から速い球が飛んできたとき

速い球は球足が長く、伸びてくるので踏み込んでしますと逆に懐狭くなる場合があります。

自分の下に飛んでくるのをオープンスタンスで待ち構えて打つくらいがいいと思います。

③早いサーブをリターンするとき※

これは最初のほうに書いてあった応用になりますが、飛んでくるコース次第でオープンスタンスから変形させて打つパターンになります。

まとめ

オープンスタンスは上級者がやるものだと思われがちですが、初級者もどんどん練習してほしいショットです。

身体のひねり戻しが体感しやすく、全身を使って打つショットの練習にもなります。

そして、色んな状況のボールに対応できるようになる為にはこのオープンスタンスからの派生が大事になります。

球出しのボールは上手く打てるのにラリーが上手に出来ない方は足の形にこだわりすぎてるのかもしれません。

読んでいただきましてありがとうございます!

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