テニススクールインストラクターとして働きたい人向けの話(現役インストラクター監修)

テニスをされている方で一度はテニスインストラクターを仕事として

行ってみたいと考えられた方はたくさんいると思われます。

大好きなテニスを仕事として生活していくことができれば

とても素敵なことだと思います。

特にテニススクールに通われたことがある方は

そこのスクールのコーチ、同じクラスの生徒さんとともに楽しく笑顔の絶えない時間を過ごされるので

インストラクターにあこがれる事もあるかと思います。

テニスインストラクターになりたいと思った時に考えることは、

生活していけるのか?

テニスのレベルは大丈夫なのか?

などいろいろ考えられると思います。

そこで今回は、この先テニスインストラクターを仕事として

考えている方の不安内容を一つでも解消できればという

思いで記事にしました。

一つの参考資料にしていただけると良いと思います。

私は、学校のクラブではソフトテニス経験しかありません。

高校生の時にソフトテニス部からスタートし

その後、テニスインストラクターの専門学校へ行って

スクールに就職しました。

硬式テニスの実技経験自体は2年未満で就職したので

少し特殊な経歴ですが、私でもインストラクターになれましたので

難しく考えすぎないように目を通していただけたらいいと思います。

テニスインストラクターになるときに考えること

下記の内容に該当する項目を確認してもらえれば、

不安は少し解消するかと思います。

インストラクターを仕事としてやっていけるかを

考える手助けになる事を願ってお伝えしたいと思います。

1.  テニススクールインストラクターの契約内容

2.  スクール側の欲しい人材とは

3. インストラクター未経験の方

4. インストラクター経験者の方

1.テニススクールインストラクターの契約内容

・正社員

未経験の場合は業界的にはテニス経験、経歴(試合実績、海外にテニス留学など)

がある程度なければ正社員にはなれないです。

テニスの資格を取得していると有利になります。

新卒の新人社員であれば、細かくしっかり研修してくれます。

研修後に最終レッスンテストなどもあると思います。

他のコーチを生徒役にしてレッスンを行うなど。

アルバイトコーチや委託業務コーチに指導する立場になるので、

基本妥協するスクールはあまりないと思います。

正社員の立場によって変わってきますが、事務作業、フロント業務、

レッスン、テニスラケット販売、ガット張、定期研修、他コーチのレッスン確認、

レッスン指導、イベント案作成などいろいろです。

レッスン数も月80-100レッスン契約がほとんどで、

ヘッドコーチクラスになるとレッスン数を少し減らして管理業務にあたることが多くなります。

スクール内の事はすべてできないといけないです。

給料はサラリーマンと同じ月給制が多いと思います。

僕は新卒で正社員入社でしたが、その時代は人手が結構足りてるのもあってか、

しっかり研修を受けながら学ぶことが出来たと感じております。

・業務委託

個人事業となりますのでしっかりレッスンができないと成り立ちません。

インストラクター経験があり、テニスレベルもあればなれます。

業務委託できるコーチを探しているスクールはいっぱいあります。

インストラクターの経験がなくても元プロ等実績があればなれることはあります。

テニスの資格を持っている方は優遇されます。

研修はありますが、各スクールの球出しのフォームやレッスンの

流れ・方法の確認になります。

OKが出ればクラスをもたせていただけます。

主にレッスンが仕事になります。

委託内容によってそれ以外の内容も業務に入ってくる場合はあります。

(ジュニアの上達関係のシートを書いたり・・。)

給料は1レッスンの値段で交渉になります。

基本的にはアルバイトの方よりは高額になります。

(事業主でいろいろ変わりますので上記は一例です。

基本は交渉提案により変わります。)

・アルバイト

未経験、経験有どちらでもなれます。

アルバイトから社員、業務委託になる方もたくさんいます。

テニスレベルが低いとアルバイトからになります。

あまりにもレベルが低いと不採用になる場合があります。

研修が多くなり、基本的には誰かチーフコーチのアシスタントとして勉強をしていきます。

フォーム、球出しの練習、教え方などが常に研修になります。

レッスンはほぼアシスタントコーチ(サブ)になりますが

研修である程度できていて説明、アドバイスができていないと

アシスタントコーチすら持たせてもらえません。

その場合は、ジュニアの初心者クラスのアシスタントぐらいから持たせてくれる場合があります。

給料は1レッスンの値段になります。

レッスンのレベルが上がれば単価は上がりますが低額にはなります。

2.スクール側の欲しい人材

お客様相手のビジネスなので、接客向きな人を採用します

そのうえでテニスがある程度出来ていれば、問題ありません。

そして笑顔が自然に出来て、さわやかな外見とかも重要です。

テニスの試合によく出ていて成績を残している方はかなり欲しい人材です。

戦術が備わっているのでレッスンで教えれることが実践的だからです。

テニスのインストラクターはテニスがすごく上手ですが、試合には勝てないコーチもいます。

それは「教える技術と勝つことは別」だからです。

しかし、スクールによっては戦術よりはテニスの技術を優遇する

場合もあるのでどちらも備えているのが一番です。

3.インストラクター未経験の方

必ず実技テストはあります。

そこのコーチとヒッティングしたり

全種類のショット、回転などを見られます。

特に見られるのはフォームとステップです。

回転系のショット、サーブは、スピードがなくても大丈夫です。

コースがちゃんと狙えていて形を知っていればいいです。

教える立場になりますのでフォームは必ず見られます。

スプリットステップは特に見られます。

意外と何もされない方が多いようですが面接時くらいはしっかりステップを踏みましょう(笑)。

インストラクターとして採用後は、

指導マニュアルがしっかり整備されているスクールであれば

ラケットの握りからスイングの仕方まで

推奨している方法を研修でしっかり教えてくれます。

基本はかなり細かく徹底的に行うスクールが多いので

何度も何度も同じ内容を行うと思います。

(初心者、初級者が続かないとスクールが成り立たないからです)

フォーメーション、戦術等はレッスンメニューが決められている

スクールであれば研修で教えてくれると思います。

ただし、ある程度は個々で勉強しないと研修についていけません。

接客に対してはスクール側はできると思って対応してきますので

苦手な方は注意してください。

接客が苦手って方は最初は苦労するかもしれませんが、

基本的にスクールに通われる方は不思議と皆いい人達です(お金を出してテニススクールに通うくらいだから皆さん余裕があるのでしょうかね)

だから、そのような属性のいい人たちに囲まれて接客力が上がっていきますよ。

大手スクールは未経験の方はなかなか雇ってもらえません。

雇ってもらうことができたとしてもずっとアシスタントで一人立ちはなかなかできません。

一人立ちできないということは、給料はかなり低く

アルバイト感覚もしくは、給料自体なく研修のみで

インストラクターの技術を上げてくださいという場合があります。

不安な方は、有名スクールは避けてください。

無料体験や格安体験レッスンを行っている所や

インストラクターに学生が多い所、人数が多い所がおすすめです。

インストラクターの出入りが激しいので人数が足りていない

または人員確保したいと考えられているスクールが多いです。

こうのようなスクールのインストラクターになるのには比較的に簡単だと思います。

ただ、人数が多いスクールは研修が行き届いていない場合がありうるので、

インストラクターとして上を目指すのであれば常に

レッスンの学習(特に他のスクール)、テニスレベルの向上は必須です。

4.インストラクター経験者の方

実技テストをするところもありますが誰かの紹介で来た場合は信用の上で実技なしもあります。

実技テストの場合、ヒッティングと球出しです。

フォームやステップは特によく見られます。

さらにデモレッスンをお願いされる場合もあります。

経験者ということで厳しめでは見られます。

面談時には以前のスクール時にレッスン以外のことを聞かれます。

(販売、企画提案、後輩指導、他いろいろ)

経験年数がかなり長くても有名スクールなどは採用されない場合はよくあります。

特にテニスレベルはもちろんフォームはかなり良くないといけないです。

10年以上経験あるインストラクターが有名スクールに行き

一人立ちすらできなかった方もいます。

あまり高望みしてレベルの高いスクールに行くと

インストラクターとして生活はできなくなり断念されていく

しかなくなりますので注意してください。

まとめ

今回は現役のインストラクターの視点から

独断と偏見でインストラクターとして

働きたいと考えている方に考慮していただきたい内容を記事にしてみました。

テニスが好きだけではやっていくことのできない仕事だと思っています。

テニスで給料をいただくってことはテニスのプロと同じなのでその考えをもって

挑んでいただければ幸いです。

インストラクターを仕事として考えている方は今回の内容で

少しでも不安が解消してくれたらと思います。

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